カテゴリ「未分類」のアーカイブ(1749件)(3/73 ページ)

MAME 0.235出た

オフィシャル MAME 0.235 がリリースされました。 今回のリリース告知は短めです。

【更新】 What's New 日本語訳はこちらから

MAME 0.235 には何があるのかな?まずは、失われていた「ラフレシア」の暗号化なし版の再登場で長い物語にようやく終止符が打たれたよ。「パズルボブル」の北アメリカ初期版「Bubble Buster」純正版の発掘や、Tecfri製の「Sauro」プロトタイプ版で「Sea Wolf」というタイトルも吸い出されているぞ。このリリースには、BGFX の更新や、長年問題だった YUV デコーディングの修正がされていて、レーザーディスクゲームが BGFX シェーダでプレイできるようになっているのだ。

コナミ Viper システムのエミュレーションでは、Windy Fairyさんによってサウンドがサポートされたり、NES/ファミコン用の非ライセンスマルチゲームカセットが相当数プレイできるようになっているぞ。あとはいつものように、Apple II、FMタウンズ、PC-98 のソフトリストも最新吸い出しで更新されているよ。

その他のアップデートは whatsnew.txt ファイルで確認、ソースと64ビット Windows バイナリパッケージはダウンロードページからゲットしよう。

Retrofire オンライン更新で不具合がある場合は

さきほど Retrofire のオンライン更新用ファイルをアップしたのですが、BOM無しファイルを上げていたためそのとき同期した場合は不具合がでているかもしれません。その場合は、お手数ですが、一旦オンライン更新されたファイルを削除してダウンロードしなおしてみてください。現在上がっているファイルは不具合修正済みです。

MAME 0.234出た

オフィシャル MAME 0.234 がリリースされました。【7/30 更新】 What's New 日本語訳はこちら

公式サイトのリリース文は以下の通り。

やあみんな!忙しい4週間を経て、MAME 0.234の登場です! 新たに対応したのは、「ランナウェイ」(サン電子製のセガヘッドオンのライセンス版)、コナミの「マジカルツインビー」(ツインビーヤッホー!の欧州版)、Tronica製の液晶ハンドヘルドの「Spider」(スペースミッションと同じプログラムだが、アートワークが異なる)などです。先月追加されたものですが、「VS麻雀トライアングル」が動作可能になっています。この麻雀ゲームは、一人プレイの同時進行や、二人プレイをサポートした初期の珍しいもので、この形式は10年後、彩京の「対戦ホットギミック」によって普及しました。

今月の3Dアーケードゲームの改善点は、3dfx Voodoo Graphicsのエミュレーションの書き直しにより、多くのケースで大幅なパフォーマンスの向上を実現したことと、コナミのZR017および「GTIクラブ」ハードウェアの開発を継続したことの2点です。3Dグラフィックスとは直接関係ありませんが、富士通のTGP DSPのバグフィックスにより、「モーターレイド」がよりプレイしやすくなっています。2Dのアーケードゲームも忘れてはいません。ナムコのレースゲームでは、スプライトの欠落や位置の誤りに関する修正が再度行われています。また、データイーストの「チャンバラ」では足りないスプライトが描画されるようになりました。

家庭用システムでは、みんなの友人のkmgさんがNES/Famicomの海賊版カートリッジのサポートを一生懸命追加、Brian JohnsonさんがEpson QX-10のビデオ問題を修正しています。Kelvin SherlockさんはLANceGSカードをサポート、Apple IIユーザーがネットワークを選択できるようになっています。

これまでの経緯については whatsnew.txt ファイルに記載されており、ソースと64ビットWindowsバイナリパッケージはダウンロードページから入手できます。

MAME 0.233出た

オフィシャル MAME 0.233 がリリースされました。公式サイトのリリース文は以下の通り。【更新】 What's New 日本語訳です。

MAME 0.233 の準備はいいかな? 修正いっぱい、プルリクマージいっぱい、端から端まで開発中、今年真ん中のリリースもビッグなんだよ! まずは今月の珍マシーンたちは、「JAKKS Pacific TV Game」のプロトタイプ版、ナムコ「アルマジロレーシング」の微妙な英語版、そして、Tronica 製の「Space Mission」という液晶ハンドヘルドだ。

Apple IIgs と Macintosh のエミュレーションが最近一気に出来てきたの合わせて、ソフトリストアイテムもかなり充実してきたのだ。さらには、Colour Genie コレクション、MicroBee の大量のフロッピー吸い出しなんかも収穫といえるね。Mattel Juice Box のカセットも吸い出しされたんだけど、毎秒6フレームの貧弱ビデオにはオドロキなんだよ。

大幅改善されたシステムといえば、Atari Portfolie、Tandy MC-10、Tandy VISがあるよ。あと、Carlさんが日本のホームコンピュータの作業を継続中、Ville Linde さんが今月は復活してて、コナミホーネットプラットフォームを一気にアップデートしてくれたのだ。「Juno First」「The Tin Star」「The Empire Strickes Back」でも全部のバグが解消、ヤマハ FM 音源の書き直しで起きていた不具合も全部修正されたようだね。さらに、David Haywood たんは「ファイナルラップ3」「ガッタンゴットン」「エイリアンストーム」などの海賊版に注目してるみたいだ。

このリリースでは、Super A'Can コンソールのサウンドが暫定サポート。また、サウンドといえば、ヤマハ製シンセが動作可能に昇格しているのだ。そして、MAMEがついに MIDI 入力を持つマシンで標準 MIDI ファイルの再生ができるようになったぞ。

ユーザビリティの改善については、中国語、ギリシャ語の翻訳更新、スロットデバイスの設定改良、内蔵インタフェースの修正などが行われている。また、ARM/AArch64 ベースの Linux システムで、 SVG や Windows DIB (BMP) 画像を使うアートワークの不具合が起きていたのも修正されたのだ。

いつもながら、もっと詳しい内容は whatsnew.txt file を見てほしい。64ビットの WIndows バイナリパッケージは ダウンロードのページからゲットしよう。

MAMETesters のログイン不具合について

Testersですが、ログインをしようとすると「お前のIPは受け付けられないんじゃボケ」のようなメッセージが出ることがありますが、何回かログインを試行すると正しくログインできることが確認されています。

原因はサーバー屋(XREA)が6月8日に導入したセキュリティ対策なのですが、オプトアウトしてもまだ発生しています。現在対処法について問い合わせ中です。

【6/28更新】不具合は修正された模様です。

MAME 0.232出た

オフィシャル MAME 0.232 がリリースされました。公式サイトのリリース文です。【更新】 What's New 日本語訳はこちら

MAME 0.232 の時間なんだけど、サプライズを用意したよ!ユニバーサルの激レアゲーム「ミセス・ダイナマイト」 がついに見つかったんだ。これは爆弾を設置して敵を倒すタイプのゲームの初期型で、ユニバーサルらしいキュートなキャラデザインやカットシーンが特徴になってるよ。 「ミセス・ダイナマイト」 はロケーションテストの成績が良くなくて、一般にはリリースされなかったと言われていて、今回吸い出されたバージョンはフライヤーとグラフィックが異なっているようだ。これ以外にも、「ドカベン2」や「スパイナルブレーカーズ」のプロトタイプ版も追加されているぞ。

今月の大幅改良といえばナムコ製レーシングゲームだ。「ファイルラップ」はシステムIIのゲームとはスプライトチップの実装方法が微妙に違っていて、これがタイトル画面の表示不具合の原因だったのだ。他にも「ファイナルラップ」「鈴鹿8アワーズ」「フォートラックス」で、C140サウンドチップの再生ステータスレジスタがエミュレートされてなかったためにエンジンサウンドに問題があったのも修正されているぞ。実機の動画に合わせて、道路のレイヤーの水平位置も調整されたのだ。

PC-98「魔導物語」の μPD7220 の問題、PC-98 の 1ビット DAC サウンドの不足、FM TOWNS の「あすか120%スペシャル BURNING Fest」のスプライトの不具合、シャープ X68000 の背景バグなど、これまで動作不可だった日本の PC ゲームがかなり動作するようになったぞ。Mac のメディアサポートも改善が続いていて、CD-ROM ドライブが動作サポート拡大、高密度フロッピードライブの修正も行われたのだ。V.Smile Smart Keyboard が US、フランス、ドイツの各バージョンでサポートもされている。それから、Tim Lindner氏が Tandy CoCo 3 エミュレーションにずっと残っているバグを直し続けてくれているよ。

ソフトウェアリストには、台湾製のゲームギアカセット、マスターシステムのプロトタイプ、オーストラリア製の MicroBee シリーズ用のソフトいっぱい、Acorn BBC Micro 用のアドオン ROM が大量に追加された。また、最新の Apple II のフロッピーやクラック、FM TOWNS のフロッピーや CD、PC のフロッピーなども来ているよ。

今月の開発状況は whatsnew.txt ファイルをチェックしてほしい。ソースコードと 64 ビット版ウインドウズ用バイナリはダウンロードページからゲットしよう。

MAME 0.231出た

オフィシャル MAME 0.231 がリリースされました。【更新】 What's New 日本語訳はこちら

ひとまず、公式サイトのリリース文章によりますと、

4月のリリース、MAME 0.231がでたよ!ヤマハ製 FM 音源では OPL ファミリー(YM2413、YM3526、YM3812、YMF262、Y8950)の書き換えが進んだのだ。前のリリースでいろいろ起きていた問題もほとんど修正されてるけど、もしこれらのチップを使っているシステムで気づいたらことがあればぜひ教えてほしい。今月は、70年代後半に発売された、サン電子の激レアゲーム「ワープ1」が追加されたぞ。 このゲームは初期の後方視点タイプ宇宙シューティングの一本といえるね。

「魂斗羅」はエミュレート当初から 3D ステージが簡単すぎだったんだけど、原因はコナミが VRC & DMP と呼ぶ Konami 007452 チップの動作だったんだ。VRC は Virtual ROM Controller の略で、ROM バンク制御器であることがわかっていたけど、DMP の部分はナゾに包まれいて、ある種のプロテクト機能ではと思われてきたものだ。これが今回、furrtekさんによってある種の除算・乗算プロセッサであり、6809 ファミリーのデュアル CPU 搭載ゲームではとても使えないくらい遅い16ビット演算を行うものだと突き止められたよ。良いニュースはゲームの動作が正しくなったこと、悪いニュースはゲームが難しくなってもっとやられてしまうことかな。

David “Haze” Haywood 氏も、これまで正しく動いていなかったゲームの修正を行っているぞ。まずは SNK の「ビーストバスターズ」と「メカナイズドアタック」のグラフィックプライオリティの修正、セイブ開発の「ショットライダー」のタイミング改善、ミッチェルの「ファンキージェット」のレイヤーオフセット修正、プロテクトされたアルゼンチン製のメガドライブ海賊版を2本サポートなどだ。最近、David氏は MAME のゲームセッションをストリームしていて、日陰なゲームをよくハイライトしているのだ。これまでのストリームは YouTube のチャンネルで見ることができる。それから、大忙しだったのが sasuke 氏で、ニチブツの 1412M2 DAC の再生レートとタイマー周期の計算を改良。「マイティガイ」のサウンドで改善が特にわかりやすい。他にはタイトーの「サイクルマー坊」をプレイ可能にしているぞ。

ここではとりあえずこれくらいだけど、すべての追加項目、バグ修正、改善などは whatsnew.txt ファイル を確認してほしい。64ビットの Winodws バイナリパッケージとソースはいつもどおりダウンロードページからゲットしよう。

で、今回アーロンさんの FM 音源がさらに進んでいます。What's New で一箇所にまとまっているので一度みてみると面白いかもです。

あと、エンパイアシティ1931のBGMと効果音の音程について、うちのサイトからかなり昔に報告したものが一応解決してます(バグレポートはこちら)。一応といったのは、実際にはハックによる解決で、プログラム的にはプリスケーラの指定はどこにもみつからなくて、ドライバの初期化時に無理やり変更してます。

これは、「YM2203の音程が1.5MHzのクロック周波数では低すぎる、4.5MHzじゃないと正しくない」、というものなんですが、基板構成的に1.5MHzしかないので、いままでは無理やり 4.5MHz が指定されていました。でもこれだとPSGが高すぎます。

実はYM2203 にはプリスケーラ(分周)設定があって FM 用入力クロックに対し1/6(デフォルト)、1/3、1/2が使えます。 PSG も考えると1.5MHz * 1/2 が正解なのですが、どのようにこの設定が変更されているのかが長年の謎となっています。なにか情報などあれば開発チームがたいへん喜ぶと思います。

Haze の魂斗羅修正など

Haze の最新 MAME ライブ配信で、魂斗羅に 20年以上あったバグが修正されたことが伝えられています。このバグは 3D ステージで手前に転がってくるコロコロが右に寄って避ける必要がなかったというものです。GitHub のプルリクはこちら

サーバ移転完了

長年使っていた XREA サーバですが、最近負荷が異常に高くサイトの反応も悪くなっていたため、コアサーバー v2 に移転しました。いまのところは速いです。なお、旧掲示板が動かなくなったのでこのまま削除予定です。

MAME 0.230出た

サーバの反応が遅くてご迷惑をおかけしています。いま XREA からサーバの引っ越しを検討中です。
オフィシャル MAME 0.230 がリリースされました。

【4/1更新】 What's New 日本語訳はこちら。 下にもある YM 系 FM 音源チップの更新ですが、ライセンスが GPL から BSD に変更されたことが大変大きいです。今後、アーロンなコアの FM 音源を使ったモノが色々出てくるかもしれません。

オフィシャルページのいつものアレなリリース文によりますと...

シートベルトを締めて MAME 0.230 に備えるんだ!今月は大きな変更点があるんだけど、その前にいつものルーチンな追加項目からいこう。まずは、ハズブロ社の人気ボードゲームをアレンジしたテレビゲーム、「ドーラといっしょに大冒険」をテーマにした VTech システムのタイトルなどがサポートされたこと。あとは、Mattel 社や Invicta 社の電子玩具や携帯型 LED ゲームがエミュレート。さらには、Apple II のソフトリストに今月は大きな更新が入っていて、MECC からの教育用ソフトが大量にクリーンクラックされているのだ。

もしキミが開発をフォローしているなら、新しい YAMAHA OPM/OPN (YM2151, YM2203, YM2608, YM2610, YM2610B, YM2612, YM3438) コアに興奮すること請け合いだ。 今回の更新で、特にセガ社やデータイーストなどで、細かいものからそうじゃない問題まで相当修正されているんだ。 Windy Fairy さんと Jennifer Taylor さんは、コナミのリズム系ゲームの改善を続けていて、「ビートマニアIIDX」「ビートマニアIII」「キーボードマニア」「パラパラパラパラダイス」がプレイ可能になっているぞ。さらには、Happy さんが Hyper Neo Geo 64 の表示系をさらに改善してくれたようだ。

Apple IIgs と 68k Mac ドライバでも今月は改善点が多くて、大量のマシンが動作可能に昇格しただけでなく、Apple 3.5" フロッピーでも、ADB GLU マイクロコントローラのシミュレーションによって、IIgs のコントロールパネルが使えるようになるなど革命的な改良がされているぞ。コンソールの方では、メガドライブゲームでの EEPROM セーブ処理が修正されたのだ。

これらはもちろん全てじゃなくて、追加項目やバグ修正、その他の改良点については whatsnew.txt ファイルをみて欲しい。64ビット版の Windows バイナリパッケージを ダウンロードページ からゲットしてプレイをはじめよう!

MAME 0.229出た

オフィシャル MAME 0.229 がリリースされています。1ヶ月が早すぎます。

【3/1更新】 What's New の日本語訳はこちら

オフィシャルページによりますと、

イベント満載の一ヶ月だったけど、今回も MAME 0.229 のリリースで締めくくろう。すぐ気づくかもしれないのが、64ビット版のバイナリから"64"の文字が無くなったことだろうね。よくわからない場合は、ウィンドウタイトルの最後の部分にあるデータモデルでわかるだろう。

今月はアルゼンチン製の幻ゲームがついに MAME に登場している。「ミズ・パックマン」をハックして2人同時プレイできるように改造したもので、その名も「ミズ・パックマンツイン」だ。他にも、Midway 製の未リリースなゲーム「Power Up Baseball」もなかなかレアで、野球版のNBA Jamといったところだ。プロトタイプといえば、「Wayne Gretzky’s 3D Hockey Fatality Edition」もサポートされているぞ。

JAKKS Pacific 製のお子様向けテレビゲーム、Sharp Cookie シリーズが吸い出されてエミュレートされた。ドーラといっしょに大冒険、スクービー・ドゥー、スパイダーマン、きかんしゃトーマスなどの人気キャラをフィーチャリングしているものだ。少しさかのぼった話では、Mattel 社の Basketball、Hockey、Soccer、電子玩具のTagがサポートされている。ロシアからはElektronika Autoslalom が(愛を込めて)追加された。JPM IMPACT 製のスロットマシンも大量に動作可能になり、内部レイアウトを使ったアートワークエンジンの新機能を使うように更新されている。

Win32 と Qt デバッガ周りでは、表示中のテキストをクリップボードにコピーするオプションのあるコンテキストメニューがデバッガビューに追加された。ビューが下にスクロールしたときの動作の改善や、メモリビューで右クリックしたときのクラッシュも修正されている。cgwg さんからさらにシェーダーの更新が来ていて、人気のある crt-geom と crt-geom-deluxe エフェクトの見た目がアップしたぞ。他には、NEC/Renesas の V850 ファミリーが unidasm サポートされたのだ。

このコーナーでは今回はこんなところだけど、 whatsnew.txt ファイルにはソフトウェアリストの更新、新しく吸い出された海賊版、バグ修正、など改良点が満載だ。いつものように、64ビット版のウインドウズバイナリとソースコードはダウンロードページからゲットしよう。

FOSDEM'21 で MAME

現在のMAME長、Vas Crabb (cuavas) さんが、FESDEM '21 (Free and Open source Software Developers' European Meeting) でプレゼンされております。内容としては技術的なものより、今の MAME の立ち位置をまとめた感じです。

MAME 0.228出た

2021年最初のリリース 0.228 が出ました。 【2/3更新】 What's new-J はこちら

【2/17更新】 掲示板でTOMさんによると、「なめんなよ」は作者に正式に許可を得ているとのことです。

オフィシャルページによりますと、

もう1か月経った?まあ今日 MAME 0.228 が準備できたということはそういうことなんだろうね。今月は超レアなアーケードゲームが2本サポートされているのだ。1本目は「なめんなよ」。これは上から見るタイプの障害コースゲームなんだけど、津田覚氏のなめねこキャラを無断で使っているもの。そして2本目は「ゲッタウェイ」。ユニバーサル製のオーバーヘッドビューレースゲームで、「世界初16ビットマイコン搭載ゲーム」と銘打っていたものだ。ユニバーサルはこの後「ミスターDo!」の人気キャラクタを作ることになる。エミュレーションはまだ予備段階で、ゲームはプレイ可能なものの表示系の問題があったり、サウンドが未対応なので注意してほしい。

その他のアーケード系エミュレーションのニュースも見ていこう。まずは、コナミシステム 573 基板で動作するビーマニ系リズムゲームで起きていた大量の問題が修正。また、David Haywood(Hazeたん)氏の粘着的努力のおかげで、JPM 製のスロットマシンが幅広く動作可能になっている。これらのマシンで NCD X11 端末と同じ Brooktree RAMDAC や、MAMEでエミュレート済みのシステムで使われている Motorola DUART を採用しているのが興味深いのだ。そして最後に、Zaccaria の「Cat and Mouse」で、タイプ01プログラムがついに完全に吸い出されたことで、ついにこの謎ゲーの両バージョンがプレイできるようになったことが上げられる。

携帯ゲーム機では、ワンダースワンとワンダースワンカラーがオーバーホールされたり、ゲームギア用の「X-Terminator」がサポートされた。他には、バンダイ RX-78 のカセット吸い出し、エミュレーションの多くの面を発揮して欠点の修正もされている。また、Apple のフロッピードライブコントローラでも進捗があり、SuperDriver の HD フロッピードライブ、そして将来的には HD20 外部ハードディスクをサポートする目処がついたようだ。

cgwg さんからの新 LCD シェーダ、FMタウンズのソフト吸い出し最新版、最近おきた不具合の修正、コードのモダン化など、今回もたくさんのことがあったから、ぜひ whatsnew.txt ファイルで全てをチェックして欲しい。ソースコードと64ビット Windows 版バイナリパックは ダウンロードページから入手だ。

だそうです。なお、今回は What's new などの訳は遅れます。

MAME 0.227出た

今年もあと僅かですが 0.227 がリリースされました
【1/3更新】What's New日本語訳はこちら。未実装ですがデキャップが数本きています。他には multipcm の12ビットモード対応、Jaleco大量修正、Luaエンジン更新など読んでいくとわかる更新もあります。

オフィシャルページによりますと、

2020年は MAME 0.227 のリリースで締めくくりだよ。今回は11月と12月の開発サイクルを延長した特別版だ。この2ヶ月間で、MAME の内部的な改良やユーザから見える部分の変更など多くのことがあったぞ。開発状況をフォローしてた人は、MAME が C++17 への移行、Lua インタフェースのオーバーホール、メモリシステムのエミュレーション強化、古いコードの整理などがあったことを知ってるとだろうね。

MAME 0.227 では、通称"アップルシリコン"として知られる AArch64 版 macOS を仮サポートしている。A64 のネイティブバックエンドリコンパイラが無いことと、C リコンパイラバックエンドに問題があることには注意してほしい。A64 ビルドの MAME を動かすなら、コマンドラインで -nodrc オプションを指定するとほとんどののシステムでリコンパイラを無効にできるので覚えておこう。Rosetta 2 上でリコンパイラを有効にして x86-64 ビルドを走らせたほうが MIPS III や PowerPC プロセッサのあるシステムのパフォーマンスは上かもしれないのだ。

このリリースでは昔からあった問題も修正されたぞ。例えば、セガ社の「カルテット」の15面で床が表示されかったもの直っている。この動作は、これまでわからなかったプロテクトマイコンによるものだったんだけど、ゲームの後半でしか使われていないプロテクト機能は、エミュレータ開発者だけでなくアーケードゲームのコピー業者や、時には新フォーマットで古いゲームをリリースするパブリッシャーにも頭痛の種といえる。セガ社でさえ、アストロシティミニでこの機能を見落としたくらいだかね。この他には、アタリ社の「ランパート」で Veterran の難易度をクリアできないという古いプロテクトの問題も修正されているぞ。実は、この不具合は後から起きていたものなんだけど、ゲームが難しすぎて何年も確認できなかったんだ。こんな話をしている間にも、ヘッドオン基板で動作するセガ社の「カーニバル」のプロテクトシミュレーションが追加されてるよ。

プロテクトエミュレーションの修正はとてもわかり易いものだけど、その他にもたくさんのものが改良されているんだ。「チェイスボンバーズ」、「Championship Bowling」、「プロップサイクル」のグラフィックとか、「NFL Blitz ’99」ではアトラクトモードでアニメーションがスキップの修正、「3-D Bowling」、「ブロクシード」、「麻雀 天開眼」の DIP スイッチ修正、「Multipede」のゲーム切り替え修正で「Klax」の海賊版がサウンドつきで動作可能などだ。

新システムのサポートなしでは MAME のリリースとは言えないね。今月の対応システムは、dreamGEAR、JungelTac、LexiBook、Senario などだ。いつもながらクオリティはピンきり。他には、「1944 ザ・ループマスター」「Cookie & Bibi 2」「F-1グランプリ」「ロストワールド」「ナーク」の新バージョン発見と吸い出しもあるぞ。「ナーク」の新バージョンの一つは初期テスト版と見られていて、他のバージョンにはある内容がごっそりと欠けてるという面白いバージョンだ。Unico の「Master's Fury」の不完全なコピーも見つかったので、以前の不完全セットと合体させてプレイ可能になっているのだ。

そして最後に内部ユーザインタフェース関連の改良だ。まずは、Video Options メニューからスクリーンショットのアスペクト比や拡大率などを操作できるようになっている。また、アナログジョイスティック軸からデジタル入力にアクセスるとき NOT コードが使用可能。さらに、チートと自動連射プラグインのメニューの統一感も向上だ。

もちろん、紙面の都合でここでは紹介しきれないものもいっぱいだから、より詳しくは whatsnew.txt ファイルをチェックしてほしい。ソースと64ビットのウインドウズバイナリはダウンロードページから入手だ。
今年は皆さんにとってとてもタフな1年にだったけど、MAME 開発にとっては素晴らしい年でした。今年一年のコントリビュータの皆さん、どうもありがとうございました。新年もデジタルプリザベーションの精神で頑張っていきましょう!

という感じになっております。私からも、今年一年ありがとうございました。良いお年を!

Haze チャンネル バグ修正解説

Haze たんが新しい試みとして、12年前の2008年に起きたランパートの不具合を解説しながら修正へのアプローチを説明しています。このバグは後半の面に進むとぶっ壊れるというもので、最初はチート使ってるせいじゃんとか言われてましたが、結局アタリ社のセキュリティチップ Slapstic 絡みだった模様です。

CPSのカスタムチップ解析

CPS2 Reverse Engineering Project さんにより、CPS 基板にあるカスタムチップ、DL-0921 (CPS-B-21) が7ヶ月に及ぶリバースエンジニアリングで詳細な機能が判明しております。

チップの主な機能は以下の通りです。

  • ROMからグラフィックデータをパレットアドレスに展開
  • ビデオ同期信号とクロックの生成
  • ゲームごとのセキュリティと設定スキーム処理
  • 高速16ビット乗算(セキュリティで使用)
  • キーレイアウトの設定
  • ラスタエフェクト処理
  • ピンアウト

DL-0921 (CPS-B-21) Reverse Engineering

MAME 0.226 出た

0.226 がリリースされました。【11/2更新】What's New の日本語訳はこちらです。


オフィシャルページによりますと、

今日がなんの日かわかるかい?そう MAME 0.226 の日だよ!今回の開発サイクルでもエキサイトなことがいっぱいなんだ!最初は、コンピュータとかキーボードを使う全システムに影響があることだ。今回からMAMEでは、キーボードモードメニューからエミュレートするデバイスごとにキーボードやキーパッドを有効にしたり無効にしたりできるようになったんだ。システムがマルチキーボードの場合(例えばシリアルポートに接続したターミナルのあるコンピュータとか)、全部のキーボードが入力されるのではなく、どのキーボードを入力対象にするか選択できるということだ。システムが複数のキーボード入力によるデバイスを持っていると、MAME はデフォルトで一つだけ有効にして起動する。MAME はまだユーザの心を読む機能はないからね。なので、いつもキミが望んでいるキーボードが選択されているとは限らないので注意してほしい。もし、エミュレートされたコンピュータでタイプできないなら、Keyboard Mode メニューで正しいキーボードが有効になっているか確認しよう。

レイアウトとアートワークの大量更新は今月も続いていて、イメージフォーマットの追加や、ずっと前からあったアライメントやクリッピングのバグ修正、パラメータのアニメーション機能の追加、外部アートワーク読み込みの高速化などがされているぞ。また、ビルトインのレイアウトを使っている多くのシステムでも以前よりデザインが洗練されたんだけど、今回いちばん改良されたのは「コズモギャング」じゃないかな。以前のものと比べたらビックリだからぜひ MAME 0.226 を試してほしい。

Apple II システムも今月は大幅開発されている。まずは、ラスタ分割エフェクトを使ってるデモの不具合がかなり直っているよ。Apple II はラスタエフェクトをハードウェアでサポートしていないから、これらのデモでは、ビデオハードウェアが今どういう状態かをチェックするのにオープンバスに依存しているんだ。だから、ちゃんと動作させるにはメモリアクセスのタイミングが重要ということ。それから、Orange Micro 製の人気な Grappler+ カードと Apple のParallel Interface Card、これら2種類のパラレルプリンタカードが動作するようになった。Grappler+ は Apple II のソフトでかなりサポートされてるので、試してみたいと思ったらそのままでもとてもジョリーグッドなエクスペリエンスをプロバイドしてくれる感じだ。

セガ社の「トランキライザーガン」って 1980 年にしてはなかなかチャレンジャーなタイトルだったんだけど、当時は全然注目されなかったよね。これが今回 MAME で完全にエミュレートされたのだ。このリリースでオーディオエミュレーションとプロテクトシミュレーションが追加されたぞ。他にもIncredible Technologies製の「Must Shoot TV」という未リリースなプロトタイプもサポートされた。不機嫌な ITS Cable の社員 Chuck を引き継いで大暴れしよう!

Vs Maxx タイトルを含む TV ゲーム用バッチ、Mattel Aquarius CAQ フォーマットカセットイメージのサポート、Sega Mega Play の動作可能タイトル追加など、ここではカバーできないほどのワクワクが今月も目白押しだ。アップデート内容については whatsnew.txt ファイル、64ビット Windows バイナリはダウンロードページをチェックしてくれ!

MAME 0.225 出た

0.225 がリリースされています。今回も公式ページのやつを訳しておきます。

【10/4追加】What's New 日本語版できました。これを読むと今回の変更がよく分かります。サウンドシステムは Aaron たんにより魔改造されていて、音割れしていたグラディウスも直ってます。他にはタイトーF3のES5503に手が入って、エレベーターアクションリターンズでギョエーとかオアァーとか変な声が入ってたのが修正されました。アートワークシステム自体もずーっと更新されてますが、すぐにはわからないかも。netlist も一気にシステムとして完成度が上がってます。

中秋の名月の秋、梅の花が風に吹かれる春、どちらであっても今日は MAME 0.225 がリリースされる特別な時なのだ!みんなお待ちかねのビッグアップデートだよ。まずは MAME のサウンド出力システムがオーバーホールされたのだ。サンプルレートの変換やミキシングが改良されて、すべての音が前よりもスイートにになっている。しかも、Votrax SC-01 の音声シンセサイザの調整や、Apple II Mockingboard カードには SC-01 ボイスも追加されたよ。Apple II の拡張カードの話をしていたら、Rhett Aultman さんが VICE の CS8900A Crystal LAN Ethernet コントローラを移植して、MAME で、a2RetroSystems Uthernet カードをエミュレートできるようにしたみたいだ。

その他の全体的な拡張では、アートワーク機能の追加(これはすぐに外部アートワークにも出てくるだろう)、不完全なエミュレート機能の警告が繰り返されるのを減らすオプション追加、開発がシンプルになるような内部の改良などがあるんだ。新しくエミュレートされたシステムとしては、Erwin Jansen さんによる Philips P2000T のカセットドライブ、Acorn BBC Micro Hybrid Music 4000 Keyboard、ワンダースワンの内部 ROM 起動、NS32000 CPU のサポートなどがあるよ。


新しくエミュレートされたシステムでは、アーケードタイトルを元にした MSI 製ゲーム、Senario Double Dance Mania のタイトル 2 本、Sun Mixing 製の微妙なスーパーバブルボブル、バトルガレッガのロケーションテスト版、ジョジョの奇妙な冒険のバージョン違い数本、スト2ダッシュ海賊版が 3 本などが追加されている。今月のすぐに改善具合がわかる修正は、r09 さんによる FMタウンズの 15 ビットグラフィックモード、cam900 さんによる、データイースト MLC と Seta 2 のズームスプライトのギャップ、リファクタリングで無くなっていたギャラガの LED 出力、画面を回転してもクリック可能なアートワークが壊れないなどがあるぞ。

今回、ここでふれている内容はハイライトのいち部分で、全部の変更は whatsnew.txt を見てほしい。ダウンロードページからはソースコードと 64 ビットのウィンドウズ用バイナリをゲットできるぞ。

MAME 0.224 出た

0.224 がリリースされました。また毎月 25 日リリースに戻ったのかは謎です。What's New の日本語訳はこちら

リリースページによりますと...

キッズのみんな元気かな?MAME 0.224 (8月リリース)が出たぞ!いつもの様に内容がいっぱいだ。まず最初は、Magnavox Odyssey² とPhilips Videopac+ G7400 が大改修されてグラフィックの修正のほか、ソフトもほとんど動くようになって、Chess と Home Computer モジュールもサポートしたのだ。Marcel van Kervinck さんの晩年の作品、 Gigatron も表示系やコントローラをサポートして動作するぞ。これは 7400 シリーズのロジックチップベースな 8 ビットホームブリューコンピュータだ。Acorn の 8 ビット拡張も引き続き追加されていて、今回は BBC Mcro と Electron 用の追加もあるぞ。拡張といえば、いつも開発してくれている F.Ulivi さんが、HP Integral PC と HP9825/HP9845 ファミリーのシリアルモジュールを追加してくれたよ。

アナログアーケードオーディオの開発も続いているぞ。ファミコンの「バトルシティ」の元となったナムコの「タンクバタリアン」をプレイしたことがあるなら、サンプルベースの音声の限界に気づいていたかもしれないね。今月はこれがネットリストベースのオーディオエミュレーションとして対応されたのだ。Midway では「280 ZZZAP」のサウンドが更に改良されていて、似た回路を持っている「Laguna Race」「Super Speed Race」にもネットリストベースなサウンドが実装されているぞ。セガ G-80 ゲームの「アストロブラスター」「エリミネーター」「スペースフューリー」「ゼクター」といったタイトルのネットリストサウンド、「スタートレック」「タックスキャン」用のユニバーサルサウンドボードエミュレーション、CPU タイミングの改良なども行われたのだ。その他のネットリスト対応タイトルしては、アタリの「Destroyer」「Flyball」、Exidy の「ファイアーワン」「スターファイアー」などがあるぞ。オーディオエミュレーションについてはさらに、超低コストな GameKing が一応サウンド対応して、なんとなく完成した雰囲気になっている。

UK 製ギャンブルゲームの作業も継続中だ。Barcrest、BWB、JPM のゲームで動作可能が増えている。これに加えて、Cherry Master や Jolly Joker などのヨーロッパ向けのギャンブルゲームも多く追加された。アーケード用ドライブゲームでは、横長ディスプレイに最適化された内部レイアウトがかなり追加されたぞ。その他、ホームコンピュータのエミュレーションでは、Apple IIe の RGB モニタモードと Apple II CMS SCSII II カードのサポート、VTech Laser 500 用のエミュレーション速度調整などがある。

いつものように、ここには書ききれないような驚きもまだまだいっぱいだ。より詳しくは whatsnew.txt file を読んでくれ。ソースコードと 64 ビット版 Windows 用バイナリはダウンロードページから!

MAME 0.223出た

オフィシャル MAME 0.223 がリリースされました。What's New がさらに大変なことになってますが、少しずつなんとかしたいと思います。とりあえず、リリースページの内容をゲーム雑誌風に訳しておきます:

【8/8更新】What's New日本語訳はこちら。重複している個別のゲーム名の部分は省略してあります。

MAME 0.223 がついに出たよ。このリリースは間違いなくみんな楽しめるはず!まずは、ちょっと難しい感じのから始めよう。Linus ÅkessonさんのAVRベースなハードウェアチップチューンプロジェクトPower Ninja Action Challengeのデモがサポートされたぞ。これらのデモはサウンドや画像を作り出すのに最低限のハードウェアしか使ってないから、CPUのタイミングがとてもシビアなんだ。さらに今回のリリースでは、任天堂のゲームウォッチと関連LCDゲームがコンプされた。最後の追加になったのは「ドンキーコングホッケー」だ。任天堂が制作し、Telkoなどが販売したBassmate Computer fishing aidも注目なんだけど、どうみてもデュアルスクリーンのゲームウォッチがベースになってるよね。Conny/VideoJetのフランス向けリリースもたくさん追加されていて、テレビゲームの勢いは止まってないぞ。

Barcrest MPU4 ビデオシステムで動作するゲームが十分にプレイできるレベルで初めてエミュレートされた。今動いているタイトルはイギリスの人気テレビゲームショーのThe Crystal Mazeや、Adders and Ladders、The Mating Game、Prize Tetrisなどだ。ほかには、モトローラMC6840プログラマブルタイマーモジュールにあった重大な欠陥のせいで、Fiarlight CMI IIxシンセサイザーで問題が起きていたのが見つかったんだけど、これなんかMAMEのモジュラーアーキテクチャ様々じゃないかな。同様にINTELLIC 4開発システムと、Filckerピンボールの4004ベースプロトタイプ制御ボードをエミュレートするためにIntel 4004 CPUのエミュレーションが改良されたおかげで、Bisicom 141-PF 卓上計算機も動くようになっている。Intel初のマイコンを応用したBusicom 141-PFは歴史的にも貴重なんだ。

クラシックベクターゲームファンにとって今月はワクワクかも。元MAME長だったアーロンたんが、Cinematoronics製ベクターゲーム13本(!)向けにネットリストベースのサウンドエミュレーションを追加してくれたよ。タイトルは次の通り:

  • スペースウォーズ
  • バリアー
  • スターホーク
  • Speed Freak
  • Star Castle
  • War of the Worlds
  • サンダンス
  • テイルガンナー
  • リップオフ
  • アーモアアタック
  • Warrior
  • Solar Quest
  • Boxing Bugs

この更新でこれまでのサンプルサウンド再生のせいで起きていたのバグが一掃されてるぞ。それから、Colin HowellさんがMidwayの「280-ZZZAP」と「ガンファイト」のサウンドエミュレーションを改良してくれている。

V.Smileでは、吸い出し済みのすべてのカセットでジョイスティック入力が動くようになって、ROMバンク選択の修正でV.Smile Motionソフトウェアも使用可能だ。加速度センサーベースのV.Smile Motionコントローラはエミュレートされてないけど、ソフトウェアは標準のV.Smileジョイスティックコントローラで使うことができる。この他には、オリジナルのMacintosh (128K/512K/512Ke) とMacintosh Plusでも入力が動作するようになった。オリジナルの分離式テンキーやPlusの統合テンキー、ヨーロッパ向けISOレイアウトキーボードを含め、この2つのシステムのキーボードは完全にエミュレートされたのだ。まだいくつかエミュレーションの問題は残っているけど、MAME上のMacintosh PlusでBeyond Dark Castleをまたプレイすることができるぞ。

その他のホームコンピュータエミュレーションのニュースとしては、MAMEのSAM Coupéドライバで背面拡張ポート接続の周辺機器をサポートするようになったこと、SGI MIPSワークステーション用のIRIXハードディスクのインストールを含むソフトウェアリストが追加されたこと、Specialist system(ソ連製DIYコンピュータ)でテープロードが動作するようになったことなどだ。

もちろん、お楽しみはこれ以外にもまだまだあるからぜひ whatsnew.txt ファイルをチェックしてほしい。ソースコードと64ビットのWindowsバイナリパッケージはダウンロードページから今すぐゲットだ。

MAME 0.222出た

オフィシャル MAME 0.222 がリリースされました。What's New が自動生成になっているようですが、本来追加しないはずの項目も追加されていてとんでもない量になっているので、もう少し様子をみます。多分訳すと1週間くらいかかりそうw

【7/2更新】What's New日本語訳はこちら。(nw)と書かれている項目は本来 What's New に追加しないという意味ですが、今回は全部そのままになっています。そして、couriersud さんの アナログ回路用 netlist がかなり多いことや、しれっと Aaron Giles タンがいたりして大変興味深い内容になっています。

なお、公式ページの紹介によると、

5 月と 6 月の開発サイクルのとてもエキサイティングな MAME 0.222 のリリースです。ボスコニアンやギャプラスに昔からあったバグや、Seta ハードのパン・ズームエフェクトなどバグ修正もいっぱいです。また、任天堂の液晶ゲーム 2 本、パノラマ画面版のポパイと 2 人プレイのドンキーコング 3 マイクロ Vs. システムもサポートされています。また、写真撮影用にポーズができる首領蜂のレビュー版、台湾マーケット用の Qix とギャルズパニックのアダルト版も追加。

アーケード関係ではその他に280-ZZZAPのオーディオ回路や、キック&ランとキャプテンシルバーのプロテクトマイコンエミュレーションが実装されました。

GRiD Compass シリーズはクラムシェルフォームファクタの最初の強化コンピュータと思われます。1980 年代に NASA のスペースシャトルミッションで使われたことで有名です。初期モデルの Compass 1101 が MAME で動作します。 Tandy Color Computer ドライバもこのリリースで大幅改善しています。 Acorn BBC シリーズドライバは Solidisk ファイルシステムの ROM をサポートしました。CP/M コンピュータなどでの IMD フロッピーイメージがサポートされ、HFE ディスクイメージにあった致命的なバグも修正されています。ソフトウェアリストには SGI MIPS ワークステーション用の CD コレクションが追加されました。

今月は Apple II エミュレーションの更新もあります。アクセラレータのサポート、新しい IWM フロッピーコントローラコア、CFFA2 で 2 枚のメモリカード同時使用のサポートなど。いつものように、教育用タイトルなどで最新のオリジナルソフトダンプの追加と、クラック版をソフトリストから整理しています。

最後に、メモリシステムの最適化ですべてのエミュレーションシステムでパフォーマンス改善、chdman ツールでパスに非 ASCII 文字が使用可能、 jetutil のサポートデバイス増加などの改良も行われています。

更新内容は whatsnew.txt ファイルを参照してください。64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページからどうぞ。

MAME 0.221出た

少し遅れましたがオフィシャル MAME 0.221 がリリースされました。公式ページによると...

今年4番目のリリース、MAME 0.221 が出たぞ。今回もおもしろな更新でいっぱいだ。まずは新規追加からいってみよう。JAKKS Pacific、Senario、Tech2GoなどなどのTVゲームの追加、そしてパノラマ画面のゲームウォッチタイトル、みんな大好きな連載漫画犬スヌーピーだ。一方アーケードを見てみると、コナミのグレートビシバシチャンプとアニメチャンプ、Unico の Goori Goori、カプコンCPSのプロトタイプ、グルンパ、ガンスモークのドイツ版、怒首領蜂大往生のロケーションテスト版、キャディラック、ファイナルファイト、ギャラクシアン、パン!3の海賊版だ。

コンピュータのエミュレーションでは、新しいUNIXワークステーション、SonyのNEWSファミリ、MIPS R3000版が追加されている。NEWSは日本以外ではリリースされなかったんだぜ。だから大興奮だね。F.Uliviさんは、HP 86Bのスウェーデンとフィンランドとドイツ版をサポートしたり、ソフトウェアリストに2本のサービスROMを追加してくれた。ICEknightさんは、Sinclair ホームコンピュータの派生版、Timex NTSCのカセットソフトリストを追加。Luxor ABCファミリのエミュレーションのナイスな修正がされて、ABC 802が動くようになってるぞ。

さらには、Midwayのガンファイトのディスクリートオーディオエミュレーション、Fllettoのボイス出力、Toshiba Pasopia PAC2スロットデバイスの設定変更機能、VGMプレイヤーの新機能、PALのダンプをもとにCapcom CPSマッパ実装もされている。ROMロード機能の整理によって動作も改善されているはずだ。ただし、MAMEからはトップのメディアディレクトリからルーズな CHD ファイルを認識しなくなってるので注意しよう。

このスタイルの what's new ファイルは今回でおしまいだ。開発内容が多くなってきて、継続するのが大変になってきたからね。

だそうです。次回からどうしましょうかね。

What's New-J

Retrofire 本体更新確認機能追加 (Build 261)

Retrofire ランチャーのクラウド更新画面に最新の本体バージョンを確認する機能を追加しました。更新がある場合は、ダウンロードページに飛ぶことができます。テスト版です。

ダウンロードページ

MAME 0.220出た

オフィシャルMAME0.220がリリースされています。非常に大変な時期ですが、リリースしてくれた関係各位には頭が下がる思いです。

さて今回は大量のシンセサイザー系が追加されています。既存のものも一部はかなり再現度が上がっていて、うまくインタフェースすれば動きそうなものもあります。sharrier はプロテクトシミュレーションが更新されていますが、同時にTeam Europeでは実機購入してMCUの腑分けをするためのドネーションも受付中の模様です。

What's New-J