カテゴリ「未分類」のアーカイブ(1752件)(2/73 ページ)

MAME 0.255出た

MAME 255 のリリースです。今回は約20年ぶりのシリコンバレーからお送りしています。サンタクララにいるので誰か遊んで。

待望の MAME0.255 のリリースです!4月のブレイクスルーに続き、ナムコシステム10で MP3 オーディオがサポート、「ゴルゴ13 銃声の鎮魂歌」「青春クイズ カラフルハイスクール」「つっこみ養成ギプス ナイス★ツッコミ」が完全にプレイ可能です。また、「ガンバリィーナ / Point Blank 3」が動作可能となり、「銃武者羅」を正しく吸い出しました。リズムゲームがお好きな方は、「ポップンミュージック」の半数以上のタイトルが動作可能になっています。今月は、コナミの「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」2本、Tronica製の「Super Goal Keeper」、トミー製のスポーツテーマゲーム2本など、たくさんの液晶LEDゲームが追加されました。

モトローラ 88000 CPU アーキテクチャをご存知でしょうか?知らなくても不思議ではなく、ライバルであるMIPS、SPARC、POWERのように市場進出を果たすことはなかったのです。しかしこれにより、88100 CPUを搭載した2種類のオムロン製ワークステーション、Luna 88KとLuna 88K²が動作可能になりました。まじクールです。このリリースでは、1990年代前半に発売されたPsion HC 100シリーズのハンドヘルドコンピュータもサポートしています。これらのデバイスは、ポータブルなデータ収集端末としてニッチな存在となりました。ZX Spectrum の末裔である Sprinter Sp2000もサポートが始まり改良が続いています。

もちろん、ソフトウェアリストの追加、バグ修正、一般的なエミュレーションの改善など、他の変更ももりだくさんです。今月の開発冒険ログについては、whatsnew.txt ファイルですべて読むことができます。ソースコードと64ビットWindowsバイナリパッケージは、ダウンロードページから入手しましょう。

MAME 0.254出た

定期リリース公式 MAME 0.254 がリリースされました。期待が高まる今回のトピックは以下の通り。
【更新】What’s New日本語訳はこちら

ここ最近の記憶の中では一番期待度MAXなリリース、MAME 0.254です!そうです、ついに来ました。まず最初は、ナムコシステム10の大量エミュレートから。エミュレーション、暗号解読、フラッシュメモリチップの吸い出し方法確立など、世界の猛者によるリアルチームワークで実現ししています。ナムコの「ミスタードリラー2」「ミスタードリラーG」、そしてスピンオフの「スタートリゴン」をエンジョイできます。システム10には、ミッチェル社最後のアーケードタイトル「銃武者羅」と「このeたこ」、メトロ製のミニゲーム集「GAHAHA一発堂」が2本、2in1の麻雀牌パズルゲーム「撃牌砦 / 雀スペース」、その他の動作可能なナムコゲームは「ことばのパズル もじぴったん」「パニクルパネクル」「宇宙大作戦チョコベーダー コンタクティー」が収録されています。

動作不可に設定されているシステム10のタイトルでも、すでに多くはプレイ可能です。「太鼓の達人2、4、6」は動作はしますが、MAME の PlayStation エミュレーションのタイミング精度が確定していないことから、リズムゲーム系は今のところ不完全としています。光線銃ゲーム「ゴルゴ13 -銃声のレクイエム」はプレイ可能ですが、現時点ではサウンドとボイスが鳴っていません。次に、近い関係にある WIDEISM SP-02 プラットフォームのコインプッシャーが動作するようになっています。いろいろなアニメーションを起こすことができますが、ゲームプレイ自体はありません。

もちろん、アップデートされたのはナムコシステム10だけではありません。GEW7 CPUベースのヤマハキーボードが10台近く動作しています。これらのサウンド合成機能がセガのアーケードゲームに使われているMultiPCMチップと密接な関係があるのは、かなり興味がそそられます。他には、SNK初期の「マイコンキット」シリーズのゲームが1本吸い出されてエミュレートされました。ブラザー製ワープロ2台、Liberty Electronics製のシリアルターミナル2台がさらに動作しています。

ケイブCV1000のゲームで、ブリッタパフォーマンスがよりリアルに改良されています。これは、アーケード体験を再現するための微調整が不要になったことを意味しています。さらには、ナムコのシステム23で使用されているR4650 CPUのメモリ管理ユニットをエミュレートすることで、「タイムクライシス2」のクラッシュが解決、SGIワークステーションエミュレーションの修正でIRIXが再び動作可能、PCエンジンとバーチャルボーイゲームに影響するいくつかのバグ修正、コナミのクラシックなアーケードゲームにおける特定のサウンドエフェクトの問題修正などがされています。

こちらのコーナーはこれくらいにしておいて、今月のリリースに含まれる完全な変更内容は whatsnew.txt を参照してください。.ソースコードとWindows用 64 ビットパッケージはダウンロードページからゲットできます。

MAME 0.253出た

今回は1ヶ月で0.253がリリースされました。What’s New日本語訳はこちら。確かにハイパーネオジオ64がかなり完成されてきています。

MAME 0.253のリリースがやってきましたが、エキサイティングなアップデート内容の前に、MAME のコンパイルやパッケージングに関わる事柄があります。まず、libc++ 6 のサポートが終了しました。まだ、clang 6 でコンパイルすることはできますが、C++ 標準ライブラリには libc++7 以降、または GNU libstdc++7 以降を使用してください。次に、MAMEの正常動作には、C++ としてコンパイルされた Lua が必要になりました。これは、Linux ディストリビューションのパッケージリポジトリにある Lua ライブラリが C としてコンパイルされているため、その使わないようにするものです(この変更の技術的な理由は、C++ コードから Lua エラーが発生したとき、デストラクタ呼び出しを含め、C++ のスタックフレームを正しく巻き戻すことが MAME に求められるためです。C言語としてコンパイルされたLuaを使用すると、リソースリークが発生します)。

Lua 5.4 にアップデートすることでガベージコレクタが一新され、パフォーマンスが向上しました。スクリプトやプラグインを書く人への影響は最小限に抑えることができるたはずです。目に見える大きな変更点としては、unpack が table.unpack に変わり、非推奨の bitlib が削除されたことが挙げられます。Lua の話をしているついでに、新しい MAME Goodies リポジトリにも注目してください。ここには、MAME 用コンテンツを追加していきます。今のところ、2つのプラグインがあり、1つはコナミのアーケードリズムゲームのファンにきっと役に立つはずです。また、MAME の Lua スクリプト機能を使ってできることを知りたい人用のサンプルコードとしての役割もあります。

長い間噂されていたマイクロコードベースの Motorola 68000 CPU コアがついに追加されています。このコアはすでに結果を出しており、以前は手の届かなかったAtari ST のデモが数多動作するようになっています。集中テストをすでに行っていますが、おそらくまだリグレッションが潜んでいることでしょう。もし、あなたのお気に入りの 68k ベースのゲームの調子が悪そうでしたら、ぜひお知らせください。

今月のエミュレートされたシステムで興味深いものとしては、無防備な女子を捕食する狼を狙撃するという1983年のアーケードゲーム「赤ずきん」があります。また、データイーストの「デスブレイド / Mutant Fighter」の初期バージョンで、「Heroes」という普通なタイトルのゲームもあります。さらに、バンダイの「レースタイム」、Tigerの「Punch Your Light Out」、Tryomのバックギャモンとチェス3種類など、動作可能な電子玩具も追加されました。より本格的な感じならば、ブラザーのワープロ専用機 LW-30 と LW-840ic のサポートや、ソニー NWS-3410 UNIX ワークステーションも動いています(ただし、フレームバッファがないので、シリアルターミナルを使う必要があります)。皮肉な名前の Vector 4 S-100 バスコンピュータも動作可能です(Vector Graphics 社はベクターグラフィックス機能を持つシステムを販売したことがない)。

先月のリリースに続き、Hyper Neo Geo 64 のゲームはこれまで以上に表示関係が改善されています。テクスチャリングとタイルマップで多くの問題が解決されました。Taito F3 のビデオエミュレーションでも一部エフェクトが修正され、特に「ランドメーカー」では顕著です。また、Apple IIgs のループやリトリガーサンプルに関する問題が修正、PCエンジン CD オーディオ再生の問題修正で、一部のゲームがクラッシュせずプレイできるようになりました。また、オーディオチップのクロック周波数を修正することで、「スノーブラザーズ2」や「のぼらんか」などのシステムで音程を修正しました。

いつものように、ここで話したものよりもはるかに超えるものがありますが、whatsnew.txt ファイルですべてを読むことができます。ソースコードと64ビットWindowsバイナリパッケージは、ダウンロードページから入手できます。

MAME 0.252出た

ひと月休みで今年最初の MAME がリリースされました。 68000 CPUの大幅更新などはまだ入ってません。What's New日本語訳はこちらから

約2ヶ月ぶりですが、2023年初のリリースとなる MAME 0.252 の準備ができました!お約束通りの大きなアップデートが複数りましたが、その一部は MAME の設定調整が必要になるかもしれません。特に MAME が入出力(ビデオ、サウンド、コントローラなど)を処理するモジュールで、多くのバグとリソースリークが修正されクリーンアップされています。

まず最初に、BGFX ビデオモジュールの全面的な見直しがされています。アートワークのレンダリングに影響がある多くの問題が修正、フルスクリーンモード切り替えでのクラッシュも解消しています。また、エミュレートされた各システムの CFG ファイルにBGFX ビデオ設定を保存するようになりました。

ゲームコントローラの処理もオーバーホールされましたが、デメリットとして、MAME の入力関係を再設定する必要があるかもしれません。一方で、サポートするコントローラが大幅に増加して、デフォルト入力の割り当てを改善したことで、調整なしですぐに使えるようになっています。

  • Windows ユーザでは、ギター、DJ Hero のターンテーブル、Rock Band キーボードなど、XInput 製コントローラが完全にサポートされました。
  • ラブリーな macOS や Linux など、SDLビルドを使用しているユーザでは、SDL ゲームコントローラ API を使用した新型のジョイスティック入力モジュールができました。これは一般的なゲームパッドの割り当てを統一して行い、デフォルトが合わないときは独自ボタンや軸の割り当てスキームを提供することができます。旧来の動作が必要なときは、mame.ini ファイルで joystickprovider の設定を sdljoy にするだけです。
  • すべてのユーザに対しては、ゲームコントローラを使用した MAME UI のナビゲーションを改良しています。さらに、より多くのゲームパッドのデフォルト入力割当も改善されました。

もちろん、エミュレーションの作業も続いています。新規サポートシステムは、NABU PC (カナダの8ビットホームコンピュータとケーブルネットワーク端末)、I-Star Chess King (台湾製の怪しい品質なハンドヘルドチェスコンピュータ)、コンピュータオセロ (任天堂の初期のビデオゲームの1つ)、Yoyo Spell (アーケードゲーム Little Robin のプロトタイプ)、激レアな英語版 SegaSonic Cosmo Fighter (Sega World Sydney で以前運用されていたユニットから吸出し) そして Saturn:Space Fighter 3D (データイースト製「スペースインベーダー」の亜種) などです。

MSXの更新も止まりません。今回のリリースでは MSX-DOS2 と RAM 拡張カートリッジがサポートされました。Hyper Neo Geo 64 では、2D および 3D グラフィックの両方で嬉しい修正がされ、次リリースではより多くの修正がきそうです。さらに、Apple II の表示系でも多くの改良がされたり、S3 ViRGE が Windows 98 で 256 色モードが動作するところまで到達しています。

このコーナーではここまでですが、2ヶ月分の変更点については whatsnew.txt で確認できます。また、ダウンロードページからソースコードと 64bit Windows バイナリパッケージもダウンロードできます。

MAME 0.251出た

年の瀬ですが新しい MAME が出ました
KaleさんがPC-88VA2関係をかなり進めてきており、結構動作するものが出てきています。公式ページは以下の通り。

MAME 0.251 がギリギリ2022年に間に合いました!12月はいろんなことがありすぎて、MAME の開発的に長く感じられた気がします。DECOカセットの微妙なゲーム「Nebula」がエミュレート対応。「マジカルパンプキン -ピューロランドでだいぼうけん-」でハンドル操作が追加されプレイ可能。1970年代の HP 9825 シリーズの2機種が追加され、HP 86B のローカライズ版におけるキーボード入力の問題が修正などなど。

今月追加されたシステムで一番興味深いのは、東ドイツのInstitut für Kosmosforschung が製作した「Gerät 32620」というものです。このデバイスは、潜入捜査官が受信していた短波ラジオ経由で放送された暗号化メッセージを読み取るために使用されたものです。もし人間が数字を読み取れたらなら、通信内容の性質や暗号の仕組みに関する知識を、スピーチパターン中に意図せず漏らしてしまうかもしれません。この装置から、スパイ活動の影の世界を少し垣間見ることができるかもしれません。

コナミファンにとっては、楽しみなことがたくさんあるはずでしょう。まず、ハンドヘルド液晶ゲームに「Skate or Die」と「Bill Elliott's NASCAR Racing」の2本が追加されています。また、Windy Fairy さんが PowerPC ベースのアーケードシステムで、「テラバースト」の銃操作を動作させるなど、着々と進捗しています。最後に、コナミのカスタム 6809 プロセッサ用 CPU コアでいろいろな改良・修正により、名作「パロディウスだ!」で微妙な視差スクロール動作が修正されました。

今月は NEC PC-8801mkII SR ファミリーの日本製 PC、3com の PDA、Palm IIIc と Palm m100、Yamaha DX100 シンセサイザーなどのシステムがなかり進捗しています。また、NEC の PC-88VA2 はほとんどのソフトが起動可能に、また Palm システムでの作業で、VTech IQ Unlimited が息を吹き返した感じです。

また、かなりのシステムでプラガブルコントローラがサポートされてました。以下のようなコントローラが追加されました。

  • セガ、NEC、シャープのゲーム機やパソコンに対応したプラグインコントローラ
  • セガメガドライブのマウスと4プレイヤーアダプタ。
  • セガマスターシステムの輸出版で動作する ATmega ベースのパドルコントローラ
  • NEC PCエンジンのマウス
  • 初のアナログゲームパッドである DEMPA MICOM SOFT XE-1AP に対応。セガメガドライブ、NEC PCエンジン、シャープX68000、FMタウンズの各ファミリーに対応したソフトで使用可能

もちろんこれら以外にも、多くの修正、エミュレーションの改善が行われています。Apple IIgs では ADB とリアルタイムクロックのエミュレーションが改善しました。セガの「ターボ」と「ズーム909 / Buck Rogers: Planet of Zoom」は操作性が向上、後者ではグラフィックのプライオリティの問題が修正されています。NES APU のフレームカウンタ割り込みがエミュレートされ、数十本のゲームで問題が修正。開発者向けには、デバッガのコマンドとエクスプレッション履歴がセッション間で保存されるようになりました。

毎度の同じく、今月のすべての変更点については whatsnew.txt ファイルで読むことができます。ソースコードと 64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページから取得できます。

最後に今年も一年ありがとうございました。みなさん良いお年をお迎えください。

MAME 0.250出た

オフィシャル MAME 0.250 がでました。 公式サイトによりますと…

師走も目前、コナミ風味な MAME 0.250 のリリースの時間です!アーケードでは、「NBA Play By Play」で3人目と4人目のポジションをサポート、Hornet ハードのゲームでリージョンバリエーションが多数追加されています。また、コナミ製のハンドヘルド液晶ゲーム、コナミの人気フランチャイズをベースにした Tiger 液晶ゲーム、同シリーズの Game.com コム未発売タイトルのプロトタイプをサポートしました。さらに、「悪魔城ドラキュラ」をテーマにした液晶ゲーム、「ロックマン」「忍者龍剣伝」「スーパーマン」「Gargoyles」のキャラクターを使った Tiger 液晶ゲーム(ただし後者は同じゲームの別スキン)を追加しています。

MSX のエミュレーションが大幅オーバーホールされ、新システムと周辺機器がさらにサポートされ、カセットポートフロッピードライブも多数追加されました。また、富士通 FMタウンズ ファミリーでは、マーティパッドやツインスティックの「リブルラブル」ジョイパッドなどのコントローラサポートというおまけつきです。FMタウンズファミリーに影響があったハードディスクの問題も追跡調査され修正されています。Atari 8-bit コンピュータカセットのエミュレーションがモダン化、ゲームボーイの非正規カセットもいくつかサポートされました (とても有名な非正規の翻訳を MAME でプレイできるようになりました)。Quantel DPB-7000 では、ビデオ出力と周辺機器のサポートが大幅に改良されています。

ナムコの「アルペンサーファー」が MAME でプレイできるようになり、システム22のエミュレーションでハマっていたグラフィックの不具合も解消されています。イタリア版「Quizard」の追加、ドイツ語版「Quizard 3」「Quizard 4 Rainbow」が動作するようになり、チェコ版「Quizard 4 Rainbow」も動作します。Seta の「Caliber 50」で未実装だったラインスクロールエフェクトのエミュレート、Atariの「Return of the Jedi」のグラフィックちらつきが修正されました。

その他の改善点としては、無効なメモリアクセスの修正、「Franklin Ace」(Apple II クローン) コンピュータのファンクションキー、任天堂「VS. 麻雀」 DIP スイッチラベル修正、その他多くがあります。今月の変更点については whatsnew.txt ファイルで確認できます。また、ダウンロードページでソースコードと 64-bit Windows 用バイナリパッケージをダウンロードすることができます。

今回ちょっと体調よろしくないので、もろもろ更新は遅れます。よろしくお願いします。

MAME 0.249出た

巷ではメガドラミニ2も出て盛り上がっておりますが、オフィシャル MAME 0.249 がでました。 公式サイトによりますと…

4週間に渡る開発の嵐を経て、MAME 0.249 がリリースです!今月のハイライトは、Atari 8-bit ファミリーのエミュレーションの改良、2人協力プレイができる「究極タイガー」の新バージョン、動作可能になった「The Crystal Maze」、Atari Lynx、Nintendo Game Boy、Super Nintendo Entertainment System などのコンソール機用プロトタイプカセットを多数吸い出しなどとなってます。また、「eカラ」カセット新しく8本追加しており、これらにはヤング向けの12曲を収録したレアなウェブカセットが含まれています。

Apple II と Macintosh エミュレーションのモダン化も順調に進んでいます。今月は、レガシーフロッピーデバイスの残り部分を段階的に廃止して、ADB エミュレーションの問題を修正することで、マウス/キーボード入力の信頼性が向上しています。これにより、Apple IIe 標準の 80 カラムカードが正しく動作します。Brian Johnson 氏は Epson QX-10 用のハードディスクとサウンドカードを追加、キーボードのサポートを改良しました。holub 氏により、Sinclair ZX Spectrum の後継機である ZX Evolution: BASECONF をエミュレートできるようになっています。さらに、ATM-Turbo ファミリーの I/O エミュレーションも改善しています。

以下の修正と新機能のサポートにより、今バージョンはマストになっています。まず、Victor 9000 のディスプレイエミュレーションの改善、Casio RZ-1 のデータカセットサポート、K051316 タイル反転設定フラグの適切なエミュレーション(古いハックの削除が可能)、Jaleco 製「フィールドコンバット」のビデオエミュレーションの修正、Yamaha MU-5 のサンプル再生の修正、ドイツ語 UI 翻訳更新などがあります。

もちろん、ここで触れたものよりもはるかに多くの内容があるので、whatsnew.txt ファイルでチェックしましょう。いつものように、ソースコードと64ビット Windows バイナリパッケージは、ダウンロードページからゲットできます。

MAME 0.248出た

オフィシャル MAME 0.248 がでました。 公式サイトのお知らせはこんな感じです。

今月もあのときがやってきました。MAME 0.248 の登場です!まずは、「Hartung Game Master」。これは、任天堂ゲームボーイの後釜を狙った格安携帯ゲーム機のひとつです。CPUにNECの μPD78C11 を採用、低画面解像度にソフトの質も低かったのが特徴です。そして今回初めて、このゲーム機用の全18タイトルの虚しさをエミュレーションで味わうことができます!。

携帯ゲーム機といえば、ゲームボーイでEEPROMと2軸加速度計を使う「ポケットカメラ」、「コロコロカービィ / Kirby Tilt 'n' Tumble」、「コマンドマスター」などのカセット、さらに非ライセンスタイトルやコンパイルに使われたメモリーコントローラなどをサポートしています。

任天堂については、MAME では RP2A03オーディオプロセッシングユニットの初期版をエミュレートしています。これは、ファミコンの初期タイトルやアーケード基板で使われています。一部のゲームで、後期の NES や大半のファミコンで使用されている RP2A03G ではサウンドが正しく再生されません。また、ファミコン用の周辺機器の問題も修正されています。

MAME の Win32 デバッガで、ウィンドウ位置を保存できるようになり、暗い背景色に明るいテキストを使うオプションが追加されました。また、最近 macOS では、MAME の Cocoa デバッガでシステムのカラースキームに合わせるようにしています。

今月のエキサイティングな開発内容については、whatsnew.txt ファイルをチェックしましほう。また、ダウンロードページからソースと 64 ビット Windows バイナリパッケージをダウンロードできます。

MAME 0.247出た

オフィシャル MAME 0.247 がでております。 公式サイトのお知らせは以下の通り:

季節の変わり目ですが、MAME 0.247 のリリースのお時間です。今回はリリースは巨大で、誰でも楽しめる内容になっています。

新しく追加されたシステム、動作するようになったシステムは以下の通りです:

  • M&D Monon Color - 低価格の中華製ハンドヘルドコンソールです。これは、CPUの内部ROMをオーディオ用に吸い出すために、エクスプロイトを見つける必要がありました。このCPUはインテルのMCS-51アーキテクチャの高性能な派生版です
  • テクモの「スーパーピンボールアクション」のプロトタイプ版で、バックグラスとプレイフィールドをシミュレートのために別画面を使用していたもの。高価な専用筐体を必要としたため、不評だった模様
  • MIPSプロセッサを搭載した第2世代 Sony NEWS ワークステーション用の初期版ドライバ。こちらは準備に手間取りましたが、ついに登場です
    -「ザ・ドラキュラ」と「ゲームパチンコ」 - 真空蛍光ディスプレイを搭載したツクダオリジナル製の携帯ゲーム機
    -「マイコン麻雀」- CPUを使った初期のテレビゲームで、おそらく最初の電子麻雀専用システム
  • カシオ計算機製のシンセサイザー3台
  • Impera Magica Cardゲーム数台 - これも久々の登場。エミュレートするには新しいデバイスが必要
  • Astro Corp.製のギャンブルゲーム、「Dino Dino」、「Magic Bomb」「Stone Age」「Zoo」など
  • カプコンの「ウォーザード / Red Earth」NO CD版

この他にも、数多くのバグフィックスとエミュレーションの改良が行われています。V8チップセットを搭載した Macintosh の低価格モデル(LC、LC II、Classic IIを含む)のサポートが強化されています。任天堂の NES/ファミコンベースアーケードシステム、VS.システム、PlayChoice-10 の問題が多く修正されました。Eastern Bloc 製の ZX Spectrum 派生機種の改良、Atari POKEY サウンドの改良、ココナッツジャパン製のPCエンジン用パチンココントローラのサポートもされています。CHD CD-ROMイメージの抽出に関する重要な修正も行われました。

今月は Atari 2600、Game Boy Color、NES、Super NES のプロトタイプ版カセットも大量にきています。さらに、Apple II 用のScholastic Microzine ディスク、PC雑誌のカバーディスクもあり。新しい VGMPlay のリッピングでは、この前エミュレートされたアーケードゲーム「ポリネットウォーリアーズ」からのBGMが追加されています。

例によって、今月の出来事はすべて whatsnew.txt ファイルにまとまっています。ソースと 64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページからどうぞ。

世界一小さい VGM プレーヤーを目指して

Longan Nano マイコン駆動の YM3812 (OPL2) 専用 .vgm プレーヤーをこしらえてみました。 .vgm ファイルは SD カードから読み出します。とにかくシンプルに小さいものを目指したので、FM と DAC も表面実装版を使ってます。また、I2C 駆動のボリューム制御 IC (PT2257) を使って、2回ループでフェードアウトしたり、フォルダ単位の音量ノーマライズも可能です。
ほとんど東亜プラン専用な感じもしますが、暇なときにソース関係を github にあげておきます。

MAME 0.246出た

ご心配をおかけしておりますが、オフィシャル MAME 0.246 がでました。

公式サイトのお知らせは以下の通り:

7月も終わりですが MAME 0.246 の登場です。プロジェクトの構成に合わせてソースコードを再編成したことが、今月の最大の変更点となります。よくよく見ると、システム情報画面でその変更を確認することができます。それとは別に、開発者の負担を減らすことに加え、これらはユーザに対して透過的であるべです。

今月は、Fairlight CMI IIx シンセサイザーチャンネルカードエミュレーションの大規模なオーバーホール、JPM Lucky Casino スロットマシンの DAC サウンドなど、オーディオ系の問題が修正されました。crt-geom と crt-geom-deluxe シェーダ用の最新版機能強化が遅ればせながら統合、中国語とブラジルポルトガル語のユーザーインターフェースの翻訳が最新かつ完全版になっています。今月のソフトウェアリストの更新は、プロトタイプ版のコンソールカセット追加、e-kara カセットを6本追加、メタデータの大幅クリーンアップと修正、さらに Apple II 用フロッピー、Commodore 64 用テープ、vgmplay 音楽リッピングが追加などです。

今月の開発活動についての詳細は whatsnew.txt ファイルで読むことができますし、ダウンロードページでソースと 64 ビット版 Windows バイナリパッケージをダウンロードすることもできます。次のリリースまでハッピー MAMEing!

お知らせ

腰の手術を受けるため、次の更新はいつもより遅れます。がんばります。

MAME 0.245出た

オフィシャル MAME 0.245 がでました。今回かなり変更が多く、ソース構造の大幅変更(特にドライバ)でサイトなどのリンク切れなどが発生しています。また Vas Crabb 氏によれば次からもう MESS とかの区別は廃止の方向とのこと。 Retrofire の MESS 表示機能はどうしよう。

公式サイトのお知らせは以下の通りです(7/2 め組レスキューについて訂正。Thanks to 大豆さん):

お待ちかねの MAME 0.245 リリースです。すでにご存知の方も多いと思いますが、今回は日の目を見ないままに終わったアーケードゲーム2本に対応ています。「め組レスキュー」と「マーブルマッドネスII」です。さらに、コナミポリゴネットシステムもついに動作しました。しかしその前に、MAMEのユーザーインターフェースに変更点があるので注意しましょう。入力オプションがメインメニューから、独自のサブメニューに移動しています。システムによっては、項目数がかなりあり、グループ化されていませんでした。また、MAME 側で認識している入力デバイスを確認するオプションも追加したので、問題解決に役立つでしょう。

「め組レスキュー」は、展示会に出展されたものの、アーケードゲームとしては販売されませんでした。日本国内のみ家庭用ゲーム機版が発売されています。アーケード版は縦型モニターで、家庭用にあるライフバーと縦スクロール機能がありません。アーケード版は未発売、家庭用もあまり売れなかったものの、TVゲームシステム用にゲーム自体はかなりコピーされました。このオリジナルが今になって蘇るのは嬉しい限りです。

「マーブルマッドネスII」はロケーションテストでは失敗作とされました。これは、Mark Cerny氏が作った80年代の名作の本質を、アタリが全く理解できなかったことを示しています。ゲームの一部はコレクターの手元に残りましたが、このゲームがリリースされることはありませんでした。

ポリゴネットシステムは、コナミが初めて 3D アーケードゲームに挑戦したシステムです。自社システムでは、セガやナムコの 3D ゲームに勝てないことは明白でした。「ポリネットウォリアーズ / Polygonet Commanders」が MAME に追加されたのはもう20年近く前で、その後数年間はある程度の進歩がありました。常連投稿者の Ryan Holtz 氏は、今月、このゲームがプレイできるようになるまでのアドベンチャーを、魅力的なブログ記事にまとめています。これら2本のゲームは、まだ広くテストされていないため、動作可能ステートにはなっていませんが、ぜひとも試してみて意見を寄せてほしいと思います。

今月は、Apple Macintosh Display Card、SuperMac Spectrum/8 Series III、SuperMac Spectrum PDQ の Mac 用 NuBusビデオカード 3本のエミュレーションが大幅に改良されています。MAME が Mac II でデフォルトで使用している Macintosh Display カードは、インストールされているビデオRAMの容量設定の他、解像度、リフレッシュレート、カラープロファイルのモニターを正しく選択することができるようになりました。SuperMac Spectrum/8 Series III では、実画面解像度は 1024×768 まで、仮想デスクトップの解像度は白黒モードでは巨大な 4096×1536 までサポートしています。仮想デスクトップのパンとズームはハードウェアアクセラレーションで行われます。Spectrum PDQ は最大 1152×870 の解像度をサポート、256色モードでのウィンドウの移動などはハードウェアアクセラレーションで行います。エミュレートした Mac でマルチモニタを使いたい場合は、Macintosh Display カードまたは Radius ColorBoard を使用するのがベストなので覚えておきましょう。Mac のエミュレーションを始めたい方は、Wikiにお役立ち情報があります

他には、Ignacio Prini氏とManuel Gomez Amate氏 により、ZX Spectrum のカセットソフトのリストに、スペインMicroHobby 誌のカバーテープとタイプインプログラム集が、ゲームボーイ、スーパーファミコンには、プロトタイプカセットも多数追加されました。コモドール64のテープ、Apple IIのフロッピー、VGM 形式のゲーム音楽リッピングがそれぞれ一度に追加されました。

その他のハイライトは以下の通りです:

  • Ian Eure氏が「スペースデュエル」のカクテルモードサポート
  • Janniz氏による Sidam 製「スペースインベーダー」のハック版「Invasion」の入力修正
  • David "Haze" Haywood 氏がプレイ可能な「Adders & Ladders」ギャンブルゲーム追加
  • IGS PolyGame Master に特に影響があるパフォーマンスボトルネックを修正するためチーム作業
  • Ramtop 氏と Nigel Barnes 氏が、Acorn コンピュータの SD カードリーダーをサポート
    -「Rapid Fire」の動作可能光線銃入力 (誰もやりたがらないけど)
  • holub 氏が、ZX Spectrum ファミリーの不具合修正
  • Luca Elia 氏が、IGS 製ゲームを大幅修正
  • GitHub プルリクエスト番号 #10000 を達成 - holub さんおめでとう

いつものように、リリースにはフロントページでは収まりきらないほどたくさんのことが含まれてるので、whatsnew.txt ファイルをチェックする、またはダウンロードページから、ソースコードや 64 ビット Windows バイナリパッケージをゲットしましょう。

MAME 0.244出た

オフィシャル MAME 0.244 が出ています。サイトによりますと...

MAME 0.244 では前のリリースからわずか1ヶ月しか経ってないのが信じられなほど、エキサイティングな更新がたくさん行われています。Apple II のソフトリストに追加されたディスクは1本だけですが、それには物理的に破損したメディアからの手作業ででのデータ修復などとても魅力的な裏話があります。今月は Zilog Z80 CPU が少しオーバーホールされ、ZX Spctrum ファミリでさらに正確なメモリアクセスタイミングを実現しています。これにより、ビジュアルエフェクトやその他の不具合が多数修正されました。あと、HP 9000/300 シリーズコンピュータで必要なフロッピーディスクイメージフォーマットが実装され、ソフトリストからフロッピーのマウントが可能です。

今月は、1970年代後半にさかのぼる、JPM 製の初期 CPU ベーススロットマシンドライバがほぼ完全書き直しされています。4本のゲームが、内部アートワークは最小限であるもののプレイ可能です。次に、Zilec Vortex のカラービデオ出力が実装されました。ただし、まだ興奮するのは早すぎで、ビデオメモリなしでカラフルなグラフィックを生成する試みは技術的には面白いのですが、結果はかなり芳しくなく、これといった改善はみられません。

アーケード関係のエミュレーションでは以下のような改良がありました。

● 「バブルトラブル」のスコア表示とジオラマ操作出力が実装(「ゴーリー!ゴースト」のアートワークの更新も必要です)
● 「スラップファイト / Alcon」のレイヤーオフセットが修正。オリジナルセットのカクテルモードが動作可能
● 「スーパーストリートファイターII: ザ・トーナメントバトル」のコミュニケーションボードをサポート。8人対戦のトーナメントモードが実際に動作可能

SDLビルド(Linux と macOS デフォルト)で、ゲームコントローラの再接続を検出可能。SDL 自体の制限のため、MAME 側で似たコントローラを取り間違えたり、複数のコントローラを同時に切断すると問題が起こる可能性があるので注意してください。64ビットの Windows ビルドで MIDI 入出力を使用するときの問題も修正されているはずです。

この他の問題については whatsnew.txt ファイルをチェック、ソースと 64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページで入手可能です。

Retrofire build 267 で MESS ドライバ除外を追加(テスト版)

以前、git に MESS ドライバ一覧ファイル mess.flt があると教えていただいたので、それを取得して、対象ドライバを非表示にできるように Retrofire をアップデートしました。

本体起動後、クラウドファイル更新でファイルを取得 → メニューの[表示]から[MESSドライバを隠す]にチェックすると有効になります。

これ以外にも、フィルタ部分のソースの整理やこれ以外の不具合の修正なども行っています。
なにかお気づきの点があれば、この投稿にメッセージいただけると助かります。

ダウンロードページ

MAME 0.243出た

個人的にてんやわんやなんですが、オフィシャル MAME 0.243 が出ました。リリース文は以下の通り。

前回リリースからもう1ヶ月が経って、新しいMAMEのリリースとなりました! MAME 0.243では、MAMEの将来性を広げるため、内部的にかなり大きな変更がされていますが、短期的にはリグレッションが発生していると思われます。最も顕著なものとしては、コナミのFirebeatプラットフォームでDVDメディアを使用するリズムゲームが、正しいDVDドライブのエミュレーションが不足しているせいで、大変残念なことになっているのがあります。もし、他に不具合を発見された方は、是非ともご報告ください。

RasterSpeed プラットフォームで動作する未発売のアーケード版「Rise of the Robots」を覚えているでしょうか?今月は、同ハードウェアで動作する「Football Crazy」がサポートされています。MAME のモジュラーアーキテクチャーの利点をクリアな実証として、このシステムで使用されている CPU、シリアルコントローラー、 SCSI コントローラーの修正を行うテストケースを提供するものです。同デバイスを使う多くのゲームやコンピュータシステムが恩恵を受けることになります。

今月は、MAMEのフロッピーディスクドライブエミュレーションシステムの大改造が行われています。Apple IIgsで不良データを書き込んでいた問題がようやく解明され、解決できたと考えています。もちろん、大切なディスクイメージをバックアップするのはまだ良いアイデアといえます。NES/Famicom カセットのサポートついても多くの素晴らしい修正があり、中華なゲームがたくさんプレイできるようになりました。今回は NEC PC-8801 ファミリーのドライバがオーバーホールされ、拡張オプションの追加やソフトウェアの互換性が向上しています。また、Rockwell 社の初期の電子計算機もエミュレートされてました。

Midway Seattle と Vegas の安定性の問題、「The Karate Tournament 」のグラフィック不具合、Apple IIgs のジョイスティックの不安定な動作、「Looping」の音の問題、DIP スイッチのラベルの間違いなど、いつものように今月もたくさんのバグが修正されました。

エキサイティングな開発のアクティビティはすべて whatsnew.txt ファイルをチェック、ソースと 64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページで入手可能です。

MAME 0.242出た

オフィシャル MAME 0.242 が出ました。公式リリース文によりますと...

今日はまず悲しいお知らせから。四半世紀を経て、私たちが MAME をオープンソースフリーソフトウェアとして配布することは、もはや最善の利益にはならないと判断しました。しかしちょっと待ってください、これは正しい発表ではありません…実りある長い月日を経て、MAMEができることはもうすべて達成したと私たちは実感するようになりました。プロジェクトはメンテナンスモードに入り、新しい機能、定期的なリリースは今後ありません。おいおい、そんなはずはないだろう!今日はエイプリルフールだよ!

今日のリリースの注目ポイントはいくつかあります。まず例の噂は本当で、長い年月を経て、レーザーディスクを使った異なるアーケードシステムをサポートしたのです。それは、たった一つのゲームしか動作しないというシステムで、Virtual Image Productions 社の Rick Dyer 氏が制作、Stephen Wilber氏が主演し、セガ社から発売された「タイムトラベラー」です。このフルモーションビデオゲームは、実写映像とCGを駆使し、ほぼコンスタントなクイックタイムイベントで構成されています。90年代初頭のレトロクールな世界を再現したことも素晴らしいですが、Domesday86 プロジェクトのツールチェーンを使用して救いだされた最初のレーザーディスクアーケードゲームであることが画期的なのです。簡単に言うと、これはレーザーディスクプレーヤーのレーザーピックアップから生の無線周波数信号を記録するカスタムハードウェア使い、ソフトでそれをデコードしています。これにより、レーザーディスクプレーヤーの復調装置やビデオキャプチャデバイスの制限から解放されるのです。また、複数のキャプチャを組み合わせることで、ディスクの劣化やレーザーピックアップのドロップアウトを克服できるなど、可能性が広がります。

そのほか MAME 0.242 では、Rockwell B5000 ファミリーのマイクロコントローラーをベースにしたシステムをサポートするようになったのもエミュレーションとしては初めてです。これには Mattel社の電子玩具や Rockwell 社の電卓も含まれています。また、シャープ SM530 マイクロコントローラをベースにした最初のゲーム、Nelsonic 社の Star Fox ゲームウォッチも含まれています。

今月は、最近リリースされたメガドライブ、ファミコン、スーパーファミコンのプロトタイプダンプ、最新のアップルIIの吸い出し、そしてコモドール64のカセットなど、たくさんのソフトウェアリストが更新されました。また、Amiga のソフトウェアが大量に動作するようになっています。これは、今月 Amiga ファミリーのオーバーホールが行われ、互換性が大幅に改善されたためです。

今月は記録的なプルリクエストがあり、常連さんだけでなく、初めての貢献者からのものも含めて、130以上のプルリクがマージされました。皆さんと一緒に仕事ができることを嬉しく思います。特に、DIPスイッチのラベル付けを修正することなど、多くのバグが修正されました。

いつものように、バグフィックス、新しくサポートされたシステムやソフトウェア、その他の開発については whatsnew.txt ファイルで確認できますし、ソースと 64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページで入手可能です。

MAME 0.241出てた

MAME 0.241 が出てました。ちょっと更新が遅れました。

今月も最終水曜日?早いっすね。ということは、MAME 0.241 のリリースということになります。今月ですが、まずは、デコカセで動く「クレイジークライマー」の低品質コピー品「The Tower」がサポートされています。また、Tandy/Memorex VISマルチメディアプレイヤー用に新しいソフトリストが追加されました。これは、CD-ROMドライブからディスクキャッシュなしでソフトを動作させる事実上の286ベースWindows PCで、"まず売れないマシン"というあだ名がついたほど不人気でした。あとは、3人プレー版の「ウォーリーを探せ!」が見つかったため、吸い出しとエミュレートがされました。

NES/ファミコンの新規サポートに加え、Zapper光線銃の操作性アップ、PPU(グラフィックス)とAPU(サウンド)エミュレーションの改善、コイン式のVS.システムや、PlayChoice-10システム関連の修正も行われています。新規サポートされたシステムとしては、Entex製とMattel製の電子玩具、Fidelity製チェスコンピュータなどがあります。MAMEのスクリプトに興味がある方なら、Luaインタフェースが、アドレス空間のタップを公開し、デバッガ式と同様、エミュレートされたメモリアクセスのインタセプトや、汎用入力タイプをシンプルに見つけることができます。

もちろんまだまだ探ることがあって、新規に吸い出されたアーケードゲームの海賊版、プロトタイプのコンソールゲーム、バグ修正、その他諸々は whatsnew.txt ファイルで確認できます。また、ダウンロードページからはソースと 64-bit 版 Windows バイナリパッケージを入手できます。

MAME 0.240出た

2022年度最初の MAME 0.240 が出ています。ときの流れを感じます(ひしひしと)。

旧正月も近づき、かのニコラサルモリア氏がMAMEを初公開してからまもなく四半世紀を迎えようとしていますが、2022年最初のリリース、MAME 0.240となります。待って、四半世紀って何?そうです、25年前の2月5日、わずか5本のZ80ベースゲームをサポートした MAME 0.1 がリリースされました。MAME はもうすぐ銀婚式!なんて長い道のりを私達は越えてきたか…

今月は、まず Igrosoft 社製の5本リールスロットマシンの数十本追加したのに加え、任天堂ゲームウォッチの残り(ヘルメット、ジャッジ、マリオズセメントファクトリーのレアなバージョン)、任天堂のプログラムをベースにした Elektronika 製改造版、Exidyの「マウストラップ」ドイツ版、SNK 製の激レアな「マージャンブロック ジャンボウ2」も含まれてます。

ソフトリスト側では、最近吸い出された大量のコンソール機プロトタイプや、バンダイの RX-78 用ホームブリュータイトル、Apple II フロッピー、Commodore 64 用カセット、FMタウンズ用 CD、NES とファミコン用の新サポートタイトルなどが、今月も引き続きサポートされ続けています。先月の作業を踏まえ、CD-i の修正によりパフォーマンスの改善やサポートディスクの追加もされています。

今月の作業内容については whatsnew.txt ファイルをご覧ください。また、ダウンロードページからはソースと 64-bit 版 Windows バイナリパッケージを入手できます。

Rertrofire 更新

遅くなりましたが今年もよろしくお願いいたします。
拙作フロントエンドを少し更新して、メインウィンドウとソフトウェアリストがスナップするように少し改良しました。ダウンロードページからどうぞ。

MAME 0.239出た

オフィシャルMAME 0.239が出ました。いつもどおりリリースのお知らせは以下の通り。今月は長年あった、コナミ系のサウンドテンポ問題など修正がかなりはいっています
今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。皆様良いお年をお迎え下さい。

2021年がMAMEのリリースなしで終わると思っていたでしょうか?新年を迎えるのにちょうどよいタイミングでMAME 0.239の登場です。このリリースには、ヤマハFMシンセチップを使用したゲームでの、微妙なものからそうでないものまで、音のタイミング問題修正が多く含まれています。さらに、Gaelco製ゲームのフレームレートを厳しいプロテクトチェックを満たすように調整、「Thunder Hoop」のコンティニュー時のクラッシュと「Squash」のグラフィックの問題が修正されました。Philips CD-iエミュレーションも大幅アップデートされ、かなり数のゲーム体験が大幅に改良されました。今月は任天堂ファミコンディスクシステムのエミュレーションも改善されています。

このリリースでは、「ゲーム&ウォッチ エッグ」プログラムのソ連製スキン修正、最新の Apple II の吸い出しとクラック、Commodore 64カセットの追加バッチ、さらにNESとファミコンの謎カセットも来ています。Elektronika製ハンドヘルドゲームの作業で忙しいMilan Galcik氏も、UIのスロバキア語翻訳を完了し、放置されていたチェコ語翻訳も更新しています。また、VTech LaserとFranklin ACEのユニークな機能をサポートされ、Apple IIgsのパフォーマンスが向上されました。

もちろん、ここでは説明しきれない内容がたくさんあるので、whatsnew.txtファイルですべてを確認しましょう。ダウンロードページからソースと64-bit Windows 版バイナリパッケージを入手することもできます。

コナミゲームのサウンドテンポ問題修正

アーロンさんの Tweet より。

長年あったバグで、コナミタイトル(沙羅曼蛇スーパー魂斗羅TMNTなど)でBGMテンポが実機より遅い問題がついに解決されました。アーロン氏の開発力の強さ。

MAME 0.238出た

オフィシャルMAME 0.238が出ています。今月は早めです。

今なんの時かわかります?そう、11月のMAME 0.238 リリースの時間です。 何年も待ちに待った日本ゲーム製のレアなスペースシューティング「モンスターゼロ」がプレイできるようになっています。タイトルの通り、ゲームには三頭身の宇宙ドラゴンは出てきません。あとは、ゲームウォッチの「エッグ」や「ミッキーマウス」のプログラムで作られた、Elektronika製のハンドヘルドゲーム「Fowling」と「Monkey Goalkeeper」がサポートされています。

今月はMAMEのUIとデバッガにも変更があります。まず、ゲームコントローラを接続しないでMAMEを実行したとき、入力設定をあまりリセットしないようにしています。アナログ入力では、設定オプションを拡張していて、長いこと放置されていた入力設定のドキュメントを追加しました。タイムコードのログ機能(プレイ動画を作る人が使用します)がプラグインに移行し、デバッガのメモリビューが8進数のデータ表示、8進数または10進数でのアドレス表示に対応しました。

IGS Tap-tap Mat、バンダイファミリートレーナー、バンダイパワーパッド、バンダイハイパーショット、コナミドレミッコピアノキーボード、コナミエキサイティングボクシングエアバッグなど、今月はファミコンコントローラが追加や修正されています。さらに、周辺機器のサポートでは、Acorn Archimedes ドライバで、ポジュール拡張、Econet モジュールスロット、シリアル/パラレルポート、拡張ROM ソケットに対応しています。

MAME 0.237出た

オフィシャルMAME0.237が真夜中にリリースされました。【更新】 What's New 日本語訳はこちら

皆さんお待ちかねの MAME 0.237 は本日リリースされました。もうお知らせ済みの UI やデバッガへの更新のほか、同梱のプラグインにも一部更新があります。

  • 完全に新しい入力マクロプラグイン。
  • データプラグインでは、日本語の command.dat ファイルのテキストを表示可能
  • ハイスコアサポートプラグインで、設定とデータ保存場所を変更。.hi ファイルを hi フォルダからプラグインデータ(ホームパス)フォルダに移動する必要があります。
  • オートファイアプラグインの設定フォーマットが変更されました。残念ながら、ボタンの再設定が必要です。

今月追加されたおもしろマシンには、メキシコ製TRS-80カラーコンピュータのクローン、Tronica Thunder Ball(Space Rescueの海テーマなリスキン版)、「ペンゴ」の幅広く出回った海賊版のベースとなったオリジナル版、「Laser 128」(Apple IIクローン)、「ストリートファイターゼロ2アルファ」アジア版の少し古い版などがあります。

マルチメモリーコントローラーのマスターであるkmg氏は、NES/ファミコンとクローンカセットの互換性を拡張するため引き続き絶好調。今月のハイライトは以下の通りです:

  • 鉄道経営シミュレーションゲーム「A列車で行こう」
  • Ancientから最近リリースされたNES/ファミコンゲーム「みんなでまもって騎士」。1995に最後のライセンスタイトルが出て20年以上経ってもNESの開発は続いています。
  • 韓国のエデュテインメントゲーム「Brilliant Com(영재컴)」を2本。
  • ジェームズ・キャメロン監督の人気映画からインスパイアされたと思われるマルチカセット「Titenic」。
  • Kart Fighter – ストリートファイターIIの非ライセンスNES版エンジンを使用、スーパーマリオカートのキャラをパクり、スマブラのプロモーションのような仕上がりとなっています。
  • 有名なお手軽マリオテーマハック7 Grand Dad。

今月はAmigaソフトの互換性向上、NEC PC-6001ファミリー用カセットのソフトリスト追加、Commodore 64のカセットテープがさらに追加されています。Apple IIのクラック「fake E7」については、ディスクに書き出してオリジナルのハードウェアで使うと、動作しない問題が確認されました。これはMAMEでの使用を妨げるものではありませんが、この問題を修正したディスクイメージをソフトウェアリストに追加しました。また、100本以上のApple IIgsのクラック版も追加されています。

今月のエキサイティングな開発内容の詳細については、whatsnew.txtファイルをみてください。また、ダウンロードページからソースと64ビット Windows バイナリパッケージも入手可能です。