オフィシャル MAME 0.245 がでました。今回かなり変更が多く、ソース構造の大幅変更(特にドライバ)でサイトなどのリンク切れなどが発生しています。また Vas Crabb 氏によれば次からもう MESS とかの区別は廃止の方向とのこと。 Retrofire の MESS 表示機能はどうしよう。
公式サイトのお知らせは以下の通りです(7/2 め組レスキューについて訂正。Thanks to 大豆さん):
お待ちかねの MAME 0.245 リリースです。すでにご存知の方も多いと思いますが、今回は日の目を見ないままに終わったアーケードゲーム2本に対応ています。「め組レスキュー」と「マーブルマッドネスII」です。さらに、コナミポリゴネットシステムもついに動作しました。しかしその前に、MAMEのユーザーインターフェースに変更点があるので注意しましょう。入力オプションがメインメニューから、独自のサブメニューに移動しています。システムによっては、項目数がかなりあり、グループ化されていませんでした。また、MAME 側で認識している入力デバイスを確認するオプションも追加したので、問題解決に役立つでしょう。
「め組レスキュー」は、展示会に出展されたものの、アーケードゲームとしては販売されませんでした。日本国内のみ家庭用ゲーム機版が発売されています。アーケード版は縦型モニターで、家庭用にあるライフバーと縦スクロール機能がありません。アーケード版は未発売、家庭用もあまり売れなかったものの、TVゲームシステム用にゲーム自体はかなりコピーされました。このオリジナルが今になって蘇るのは嬉しい限りです。
「マーブルマッドネスII」はロケーションテストでは失敗作とされました。これは、Mark Cerny氏が作った80年代の名作の本質を、アタリが全く理解できなかったことを示しています。ゲームの一部はコレクターの手元に残りましたが、このゲームがリリースされることはありませんでした。
ポリゴネットシステムは、コナミが初めて 3D アーケードゲームに挑戦したシステムです。自社システムでは、セガやナムコの 3D ゲームに勝てないことは明白でした。「ポリネットウォリアーズ / Polygonet Commanders」が MAME に追加されたのはもう20年近く前で、その後数年間はある程度の進歩がありました。常連投稿者の Ryan Holtz 氏は、今月、このゲームがプレイできるようになるまでのアドベンチャーを、魅力的なブログ記事にまとめています。これら2本のゲームは、まだ広くテストされていないため、動作可能ステートにはなっていませんが、ぜひとも試してみて意見を寄せてほしいと思います。
今月は、Apple Macintosh Display Card、SuperMac Spectrum/8 Series III、SuperMac Spectrum PDQ の Mac 用 NuBusビデオカード 3本のエミュレーションが大幅に改良されています。MAME が Mac II でデフォルトで使用している Macintosh Display カードは、インストールされているビデオRAMの容量設定の他、解像度、リフレッシュレート、カラープロファイルのモニターを正しく選択することができるようになりました。SuperMac Spectrum/8 Series III では、実画面解像度は 1024×768 まで、仮想デスクトップの解像度は白黒モードでは巨大な 4096×1536 までサポートしています。仮想デスクトップのパンとズームはハードウェアアクセラレーションで行われます。Spectrum PDQ は最大 1152×870 の解像度をサポート、256色モードでのウィンドウの移動などはハードウェアアクセラレーションで行います。エミュレートした Mac でマルチモニタを使いたい場合は、Macintosh Display カードまたは Radius ColorBoard を使用するのがベストなので覚えておきましょう。Mac のエミュレーションを始めたい方は、Wikiにお役立ち情報があります。
他には、Ignacio Prini氏とManuel Gomez Amate氏 により、ZX Spectrum のカセットソフトのリストに、スペインMicroHobby 誌のカバーテープとタイプインプログラム集が、ゲームボーイ、スーパーファミコンには、プロトタイプカセットも多数追加されました。コモドール64のテープ、Apple IIのフロッピー、VGM 形式のゲーム音楽リッピングがそれぞれ一度に追加されました。
その他のハイライトは以下の通りです:
- Ian Eure氏が「スペースデュエル」のカクテルモードサポート
- Janniz氏による Sidam 製「スペースインベーダー」のハック版「Invasion」の入力修正
- David "Haze" Haywood 氏がプレイ可能な「Adders & Ladders」ギャンブルゲーム追加
- IGS PolyGame Master に特に影響があるパフォーマンスボトルネックを修正するためチーム作業
- Ramtop 氏と Nigel Barnes 氏が、Acorn コンピュータの SD カードリーダーをサポート
-「Rapid Fire」の動作可能光線銃入力 (誰もやりたがらないけど) - holub 氏が、ZX Spectrum ファミリーの不具合修正
- Luca Elia 氏が、IGS 製ゲームを大幅修正
- GitHub プルリクエスト番号 #10000 を達成 - holub さんおめでとう
いつものように、リリースにはフロントページでは収まりきらないほどたくさんのことが含まれてるので、whatsnew.txt ファイルをチェックする、またはダウンロードページから、ソースコードや 64 ビット Windows バイナリパッケージをゲットしましょう。