サウンドシステム大改良のため1ヶ月のスキップでしたが、オフィシャルMAME 0.278が出ました。モデル2とタイプゼロシステムの改善が大変顕著で特筆すべきものとなっています。セガラリーやハウスオブザデッドなど。ミニ筐体出てほしいわ、ミニメガロとか。
2ヶ月の長いブランクを経てついに MAME 0.278 ができました。もちろん、サウンドシステムが新しくなったのがビッグニュースといえるでしょう。新機能はイカの通り:
- Windows では WASAPI、Linux では PipeWire をネイティブサポート
- マイクなどの音声キャプチャデバイスを持つサウンド入力システムをエミュレート
- マルチチャンネルのオーディオ入出力サポート
- パラメトリックイコライザー、ダイナミックレンジコンプレッサなどのビルトインエフェクト
- サンプルレート変換品質向上。ミキシング改善。レイテンシ低減
今回は新コンポーネントのリリース第一弾のため、まだ不完全な部分が残っていますが、今後数ヶ月かけて改善していく予定です。
さて、サウンドシステムの開発で大忙しではありましたが、エミュレーションの開発ももちろん進んでいます。Sega Model 2、Taito Type Zero などの 3D システムのグラフィックでナイスな改良がされています。しかし 3D だけでなく 2D なクラシックにも愛が注入されています。Konami ゲーの多くで表示がよりナイスになっており、よく忘れがちなカクテルモードのサポートなども含まれています。さらには、アレな IGS 製麻雀ゲームである「龍虎榜」がついに修正されました。
新サポートシステムも今月は大量でして、1970年代の Exidy や Taito 製アーケード、鉄のカーテンの向こうからやってきた LSI ゲーム、最近吸い出されたテレビゲームもいっぱいとなっています。それに加えて、Gaelco 製のアーケードゲームの追加バージョンが発掘されたりもしてます。その他には、Capcom のレアアーケードタイトル、ワークステーションやシーケンサ、ゲームウォッチ、カジノゲーなどなども来ています。なお、今回のリリースでギャンブル系ゲームのデフォルト入力の割り当てが変更になってるのでご注意ください。
本リリースはコンピュータエミュレーションのアップデートによる多くの喜びが詰まっております。Victor 9000 のフロッピーディスクサポートの大幅見直し、SASI ハードディスクのサポート、Sanyo PHC-25 の止まらない更新追加、POKEY のシリアル通信は Atari 8ビットコンピュータで使われてて、ようやくまともに実装されました。
過去2ヶ月間にわたる MAME の開発アドベンチャーの詳細は whatsnew.txtファイル に記録されています。いつものように、ソースコードと64ビットWindowsバイナリはダウンロードページから入手できます。