MAME 0.274出た

オフィシャルMAME 0.274がでました。公式の一つ前のポストにあるように、Windows版では、x86-64-v2が必須になりました。Nehalem, Silvermont, Bulldozer, Jaguar 以降の CPU とのこと。Sandy Bridge では動かないと。

今日は MAME 0.274 の初体験デーなのです!前回にも触れましたが、Windows 版バイナリで、x86-64-v2 の機能をサポートする CPU が動作に必須となっています。今月の新機能の目玉は、64 ビット ARMv8 里コンパイラバックエンドなのは間違いないでしょう。これは、macOS、従来の Linux、Android でテストを行ってきてまして、MIPS III、PowerPC、SuperH といった RISC CPU システムをエミュレートする際、実にウェルカム的なパフォーマンス向上がみられています。この新バックエンドに加え、既存バックエンドのバグ修正も行い、x86-64 のパフォーマンス改善しています。ただし、実感できるパフォーマンスの改善度合いは、使用中の CPU やエミュレートするシステム、ソフトによって変わるので注意しましょう。

こんな改善の裏側では、エミュレーションの作業も進んでいます。今リリースでは、デジタルペット系の大量サポート、Tronica LCD ゲーム、シンセサイザーが追加されています。CD-i グラフィックフォーマットの修正もされ、フィリップス方面といえば、Minitel 2 端末の表示系も改善されました。NEC µPD17771C エミュレーションの完全なオーバーホールにより、エポック社スーパーカセットビジョンの「スタースピーダー」で特に顕著な改善がみられます。

さらに今月は、コンピュータエミュレーションでも多くの更新があります。第一世代の Power Macintosh システムのエミュレート作業の開始、Heath/Zenigh コンピュータでのハードセクターフロッピーフォーマット対応とジョイスティックサポート、JUKU E5104 のマウスサポート、Silicon Graphics Professional IRIS 4D ワークステーションの動作可能化、さらに Amiga のグラフィックエミュレーションは今回のリリースに間に合わなかったものの改良が加えられています。

いつものように、whatsnew.txt ファイルで今月の開発内容を確認できます。また、興奮が止まらずすぐに試してみたいと思ったら、ダウンロードページからソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージを入手できます。それではまた来月、スリリングな MAME のリリースでお会いしましょう。

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  • Poster: まさ伊東 - 2025年2月14日 3:32 (#311)

    Sandy Bridgeはx86-64-v2(Level A)に加えてAVX対応のLevel Bです
    x86-64-v2の全てを内包してるので対応してると思います

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