2024年のニュースアーカイブ(7件)(1/1 ページ)

MAME 0.267出た

オフィシャルMAME 0.267が出ています。今月はZ80コアなどCPUコアにかなり手が入っています。

今日は MAME 0.267 のリリースです。今月は Z80 CPU コアが刷新されています。これにより、Z80 系 CPU ファミリのサポート範囲が大きく広がります。また、バスタイミングのより正確な制御が可能です。CPU エミュレーションでは、Motorola 68k の浮動小数点ユニットにあった長年のバグもナイスに修正されました。この不具合は、三角関数が関連するクラシック Mac アプリで目立っていたものですが、アーケードシステムにも一部影響があります。

今回、トミーのお子様向けシールプリンター「プリン☆シー」で入力とビデオ出力が追加され動作可能になっています。また、富士通 F2MC-16 CPU コアでもソフトウェアが動作可能なレベルまでバグが修正されました。プリンタはまだエミュレートされていませんが、このユニークシステムを楽しむことはできるでしょう。さらに進んだものがみたい場合は、ソニーの MIPS ベース NEWS ワークステーションの DMA 修正により、 初期の NEWS-OS 4.1R が起動できるようになりました。動作開始に必要なインストールメディアを備えたソフトウェアリストも追加されています。

もちろん、今回のリリースでの改良はここに書いたよりたくさんございますので、そのエキサイティングな詳細は whatsnew.txt で確認できます。また、ダウンロードページからソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージを入手できます。

MAME 0.266出た

オフィシャルMAME 0.266がリリースされました。Testersの修正一覧にあるとおり、未完成だった Taito F3 の表示系が一気に完成しています。アルファチャンネル、クリッピング、オーバーレイその他もろもろ動作するようになっています。

MAME 0.266 が5月いっぱいに間に合いました。最初に気づいたかと思いますが、Taito F3 のビデオエミュレーションが再実装されて、長い間あったグラフィック系の問題が多く修正されています。また、YAMAHA 製シンセサイザーで使われているダイナミックレンジ圧縮が対に解析され、音のひずみが解消されました。サウンドについては、Game Boy Advance で鳴っていなかったチャンネルがエミュレートされています。

1980年代のNokia 製 8 ビットビジネスコンピュータ、MikroMikko 1 シリーズがサポートされました。また、PC のエミュレーションでは、S3 ViRGE ビデオアクセラレータのシンプル化と改良を受けています。MSX ホームコンピュータについては、数種類のカセットタイプが追加されました。

今回のリリースでは、ソフトウェアリストの項目追加とアーケードゲームの海賊版も多く追加されています。また、コードのクリーンアップや改良で、バグもたくさん修正されています。また、ビルド失敗を起こしていた clang 18 のリグレッション対策も追加しました。

いつものように、今回のリリースの内容は whatsnew.txt で確認できます。また、ダウンロードページからソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージを入手できます。

MAME 0.265出た

オフィシャルMAME 0.265がリリースされました。Windowsで動くタッチパネルってモバイルモニタとかかしら。チャンスがあったら試したいけどなかなか手近なところにデバイスがないです。

スペシャルなリリース MAME 0.265 の時間です!4月の開発分野は多岐にわたります。MAME は Linux と Windows 8 以降でタッチスクリーンをサポートして、インタラクティブなアートワークの新しい可能性を開きます。適切なマルチタッチスクリーンを用意することで、オンスクリーン表示のピアノキーボードでコードを弾いたりできます。メニューから選択するマウス操作とタッチ操作がどのように異なるかは、ドキュメントを参照してください。また、Linux でタッチスクリーンを有効にするには enable_touch オプションをオンにする必要があります。

1970年代の IBM 製ポータブルコンピュータ、IBM 5100 と IBM 5110 がエミュレートされました。これらはヘヴィにマイクロコード化された16ビットアーキテクチャをベースとしたシステムで、System /3 ビジネスシステム (それぞれ、IBM Z と IBM iの先祖) のエミュレートにより BASIC ソフトウェアを、System/360 メインフレームのエミュレートにより APL ソフトウェアを動作させていました。IBM 5100 の登場以前は、APL は大型メインフレームコンピュータ専用で、BASIC のみでなく APL も動作可能な 25kg の自己完結システムは当時画期的なものでした。

エミュレートした ColecoVision に、仮想の Super Game Module を接続して、RAM の拡張やサウンド出力の改善ができるようになりました。活動的な ColecoVison ホームブリュー開発コミュニティによる多くのタイトルでは、Super Game Module が必要になってきます。その他、ColecoVison のソフトリストにも、ホームブリューソフトを大量に含む大幅な更新が行われています。これ以外の今月の更新は、バンダイ RX-78 ゲームカセット、GameKing III のタイトル2本、MSX2 のフロッピーいっぱい、Apple II のフロッピー最新吸い出しの追加などがあります。

もちろん、アーケードゲームのエミュレーションも頑張っておりまして、今回初めて、コナミの「ときめきメモリアルおしえてユアハート」がプレイ可能になっています。こうしんた人気デートシミュレーションシリーズのスピンオフ作品は、心拍数とガルバニック皮膚抵抗センサーを使って、ゲーム結果がプリントアウトされるものでした。ビスコ製の落ちものパズル「古今東西干支物語」の初期バージョンと思われるものが発見され吸い出されました。このバージョンはデータROMの内容がかなり少なく、プログラムも小さくなっています。今月吸い出されたお宝もう一本は、CES Galaxy Games StarPak 4 マルチゲームカートリッジの製品版です。

今月の改良点としてはこれら以外に、KIM-1 ホビーコンピュータ用のシリアルコンソールのサポート、CHD の CD-ROM イメージを吸い出すときに、トラックごとに1つのバイナリファイルを使うオプションの追加があります。今月の出来事はすべて whatsnew.txt で確認できます。また、ダウンロードページからソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージを入手できます。

SC-55mkII 完成

各種音源チップを"Nuke"されている nukeykt さんによりSC-55mkII 音源の PCM チップエミュレーションが完成されたもようです。チップ腑分けからここまで持ってくる驚異の開発力。

MAME 0.264出た

オフィシャルMAME 0.264がリリースされました。ここでオフィシャルと書いているのは、かつて非公式ビルドがたくさんあった頃の名残ですね。

MAME 0.264 が準備整いました。エミュレーションの改善点の前に、今回はあなたにも関係するかもしれないデバッガの変更点があります。デバッガの printf と logerror コマンドが、エミュレートメモリからの NUL 終端文字列、小文字桁数を含む16進の数値、左揃えのフィールドなど、フォーマットの変換とオプションのサポートが増えました。これにより、デバッガスクリプトの一部で動作が変わる可能性があります。また、これ以外の一般的な変更点として、カセットテープのイメージに圧縮 FLAC フォーマットをサポートしたため、ディスクスペースをセーブできるようになりました。

新しく開発貢献をしてくれた Enzo Lmbardi さんにより、「Dribbling」のサウンドがエミュレートされました。この、クラシックなツインスティックでトップダウンなフットボールゲームは、かつてイタリアのゲームセンターではどこでも見られたものです。効果音がよりリアルな体験を加速します。比較的最近 MAME に参加したもう一人の開発者 Robin Sergeant さんは、Research Machines RM-380Z ファミリーのステート改善のため、多くの作業を行いました。このリリースではサウンドと 8 インチディスクドライブなどが追加されています。

Entertainment Enterprises 製の激レアゲーム「Vimpire」がついに吸い出しとエミュレートされました。80年代アーケードには珍しく、良ゲーとしては知られていませんでした。成功作を思い出すよりも、失敗作を忘れることが多いのはある意味面白いことです。

もしあなたがチャレンジャーなら、X11 アプリを実行するモダン Linux システムのグラフィックターミナルに、 新規エミュレートされた Visual Technology XDS-19P を使ってみましょう。これには、BootP と TFTP サーバの設定に加え、接続可能にホストシステムのセットアップも必要です。もし試すなら、覚悟が必要です。

トミーのプラレール、トミカのテレビゲームの操作系、オーディオ CD の再生の修正、EC シリーズの日本のEカラカセット残り吸い出し、などなど他にもいろいろな内容となっています。変更内容の全容は whatsnew.txt ファイルをチェック、また、ダウンロードページでソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージを入手できます。

MAME 0.263出た

オフィシャルMAME 0.263がリリースされています。UIのキー変更は地味にアレかも。デフォルトのポーズキーが P から F5 に、シングルステップが SHIFT+F5 に、ステート保存が F6、ステートロードが F7 です。気づいたらキー割り当て解除も、項目にフォーカスして Delete キーになってました。

MAME 0.263の準備はできてます?今回のリリースでは、皆さんに影響があるような大きな変更がいくつかあります。まずは、デフォルトのUI操作の割り当ての変更で、一時停止、ステートセーブ・ロードなども含まれます。これにより、コンピュータをエミュレートしている人たちがより生きやすい世界になればいいなと思います。アップデートした後は、UIの割り当てをご確認の上、必要に応じて変更を行ってください。

今月は、大昔からあったバグが修正されています。巨大ハードディスクイメージ(数十ギガ)の問題の解消や、これまでchdmanが無効なオプション指定時に、無効なファイルを出力せず、その旨を報告するようになっています。他には、マルチコアのARMシステムで、ディスクリートサウンド回路シミュレーションを使用するシステムをエミュレートする際のクラッシュやハングなどが直っています。

最近行われたK052591チップのリバースエンジニアリングにより、「ヘクシオン」「S.P.Y」「サンダークロス」のプロテクトシミュレーションが改善されました。他に、旧ユーゴスラビア製のコンピュータ数種類、Tiger氏LCDゲーム2本、チェスコンピュータが追加されています。未発売なDeluxe Color ComputerのROMが吸い出され、エミュレーションが完成しています。さらに、Apple IIのソフトウェアリストが大幅更新もされています。

いつものように whatsnew.txt ファイルで今リリースの変更内容を全て確認できます。また、ダウンロードページでソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージを入手できます。

MAME 0.262出た

オフィシャルMAME 0.262が出ました。2ヶ月分なのでボリューム多めかな。

2ヶ月ぶりで、MAME 0.262 のリリースです。今回も色々な面でエキサイティングな内容になってます。まず、MAME コアによる、コンパクトカセットメディアイメージの FLAC 圧縮、ZIP アーカイブと CHDディスクイメージの Zstandard 圧縮をサポートしました。互換性を最大にするため、chdman はデフォルトで Zstandard 圧縮を使用しないようになっているため、ディスクイメージの作成や変換時に使用したい場合は有効にする必要があります。また、unidasm ではオフセットを 16 進数または 8 進数で指定できるようになっています。

Rick Dyer氏がデザインした3本のレーザーディスクゲームが動作可能です: 日本語版「タイムトラベラー」、コンソールからアーケードへの移植版「Thayer's Quest」、そして「Don Bluth's Drangon's Lair」です。ディスクの劣化やプレス不良を解消しドロップアウトをすべて取り除くため、複数の LD キャプチャを組み合わせていくのをみるのは大変エキサイティングですね。

前リリースに続き、MAME ではセガのキッズコンピュータ・ピコと同じ技術をもとにした「テレビとお茶犬」システムをサポートしました。これは、お子様向けにデザインされた遥かにシンプルなシステムで、バーコードカードを使ってミニゲームを起動するものです。またセガからは、AI コンピュータのサポートが追加され始めました。えーと、AI といっても今流行りの人工知能とは関係なく、ペンタブレットが特徴のカートリッジとコンパクトカセットメディアを使用する、1986年のほとんど無名のシステムとなります。

カシオのフェイズディストーションシンセサイザがさらに2種類追加されています: CZ-230S キーボードとレアな SZ-1 シーケンサです。CZ-2230S にはサウンド編集機能はありませんが、プログラマブルドラムマシン(PCMサンプル使用)とシーケンサが追加されています。また、シンセサイザのエミュレーションでは、MAME の Wave Blaster ホストドライバで、カシオ、サムスン、ヤマハの複数のシンセサイザーモジュールをサポートしました。他の音楽関係のニュースでは、加藤製作所の非常に無名なリズムゲーム「三味線ブラザーズ」のオリジナルバージョンが、完全に吸い出されてエミュレートされています。

タイトー「奇々怪界」のマイコンプログラムが最近吸い出されています。これにはかなりのゲームロジックが含まれており、これまで MAME で使ってきたシミュレーションコードを引退させ、正確なエミュレーションを保証できるようになりました。富士通 MB8841 エミュレーションの改良により、サン電子製「アラビアン」に長くあった問題が修正されています。さらに、HT1130 マイコンがサポートされ、安価なハンドヘルド"ブロックゲーム"がエミュレートできるようになりました。ただしサウンドはいまのところありません。

今回はチェスコンピュータエミュレーションのビッグリリースとなっています。Hegener + Glaser、Novag、Saitekなど、みなさんお好みなブランドのチェスコンピュータが新たにサポートされ、既存サポートシステムのバージョンも増えています。また、SaitekとTryomのバックギャモンコンピュータもいくつか追加されました。

最後に、Mattel Aquarius のアラビア語バージョン、Apple II ファミリーの 8 インチフロッピードライブコントローラ、Aristocrat Leisure 製ギャンブルシステムが多数動作するようになり、ソフトウェアリストもかなり更新されたうえ、コードがかなり近代化されました。 whatsnew.txt ファイルで2ヶ月分の開発内容をすべて読むことができます。また、ダウンロードページでソースコードと 64ビット Windows バイナリパッケージをゲットできます。