オフィシャルMAME257がリリースされています。リリースのご案内は以下のとおりです。
月末が来たらそれは MAME 0.257 のリリースですね。まず最初に、今月は特にソフトウェアリストの大型更新がいくつかきています。ZX Spectrum とテープ、そして MSX のカセット追加が大量です。さらに、Infocom、MECC、Stickybear、Timeout などのタイトルを含むオリジナルの Apple II フロッピーも吸い出されているので、これらを試すなら、エミュレートドライバを正しく設定しているか確認しましょう。Apple といえば、68040 CPU を搭載した Macintosh がついに MAME で動作可能ステータスになり始めました。1990 年代初頭の Quadra、Centris、LC モデルの追体験の準備にかかりましょう。
長年の謎ゲームといえばカプコンの「必殺!無頼拳 / Avengers」。このゲームではロジックのかなりの部分がメイン CPU で動作していないことがわかっていましたが、どのような実装なのか長年謎でした。そしてついに、カプコンのアレな人たちが回路基板上のサウンドモジュールの裏側に8751 マイコンを実装していたことが判明したのです。Phil Bennett 氏が去年それを見つけるまで、そんなところに隠されていることに気づきませんでした。その後、マイコンを調達し、Caps0ff 氏によって内部プログラムが取り出されたのです。残念ながら、データは少し破損していましたが、パッチを適用して MAME で動作しています。このおかげで、昔のシミュレーションコードを削除し、ゲームのオリジナルロジックをより正確に再現できるようになりました。
今年のアップデートを追いかけている人ならば、16ビットの Psion ハンドヘルドコンピュータ関係の動きに気づいているかもしれません。今回、かなりのタイトルが動作可能に昇格していて、Series 3 クラムシェル PDA や、Workabout データエントリターミナルなども含まれています。もちろん、Psion Solid State Disk メディアのソフトウェアリストもあるのでぜひお試しを。同じ世界の片隅からは、Bellfruit 製の "Black Box"電気機械式ギャンブルマシンプラットフォームが追加されています。ゲームは動作不能ステートですが、シャツを失う心配をせずに、リールを回すことができます。
今回のリリースには、タイトーの「Change Lanes」のオーバーホールや、Linux での Qt 6 ビルドサポートなど多くのネタが満載です。変更内容はすべて whatsnew.txt ファイルで確認できます。ソースコードと64ビットWindowsバイナリパッケージは、ダウンロードページから入手しましょう。