MAME 0.252出た

ひと月休みで今年最初の MAME がリリースされました。 68000 CPUの大幅更新などはまだ入ってません。What's New日本語訳はこちらから

約2ヶ月ぶりですが、2023年初のリリースとなる MAME 0.252 の準備ができました!お約束通りの大きなアップデートが複数りましたが、その一部は MAME の設定調整が必要になるかもしれません。特に MAME が入出力(ビデオ、サウンド、コントローラなど)を処理するモジュールで、多くのバグとリソースリークが修正されクリーンアップされています。

まず最初に、BGFX ビデオモジュールの全面的な見直しがされています。アートワークのレンダリングに影響がある多くの問題が修正、フルスクリーンモード切り替えでのクラッシュも解消しています。また、エミュレートされた各システムの CFG ファイルにBGFX ビデオ設定を保存するようになりました。

ゲームコントローラの処理もオーバーホールされましたが、デメリットとして、MAME の入力関係を再設定する必要があるかもしれません。一方で、サポートするコントローラが大幅に増加して、デフォルト入力の割り当てを改善したことで、調整なしですぐに使えるようになっています。

  • Windows ユーザでは、ギター、DJ Hero のターンテーブル、Rock Band キーボードなど、XInput 製コントローラが完全にサポートされました。
  • ラブリーな macOS や Linux など、SDLビルドを使用しているユーザでは、SDL ゲームコントローラ API を使用した新型のジョイスティック入力モジュールができました。これは一般的なゲームパッドの割り当てを統一して行い、デフォルトが合わないときは独自ボタンや軸の割り当てスキームを提供することができます。旧来の動作が必要なときは、mame.ini ファイルで joystickprovider の設定を sdljoy にするだけです。
  • すべてのユーザに対しては、ゲームコントローラを使用した MAME UI のナビゲーションを改良しています。さらに、より多くのゲームパッドのデフォルト入力割当も改善されました。

もちろん、エミュレーションの作業も続いています。新規サポートシステムは、NABU PC (カナダの8ビットホームコンピュータとケーブルネットワーク端末)、I-Star Chess King (台湾製の怪しい品質なハンドヘルドチェスコンピュータ)、コンピュータオセロ (任天堂の初期のビデオゲームの1つ)、Yoyo Spell (アーケードゲーム Little Robin のプロトタイプ)、激レアな英語版 SegaSonic Cosmo Fighter (Sega World Sydney で以前運用されていたユニットから吸出し) そして Saturn:Space Fighter 3D (データイースト製「スペースインベーダー」の亜種) などです。

MSXの更新も止まりません。今回のリリースでは MSX-DOS2 と RAM 拡張カートリッジがサポートされました。Hyper Neo Geo 64 では、2D および 3D グラフィックの両方で嬉しい修正がされ、次リリースではより多くの修正がきそうです。さらに、Apple II の表示系でも多くの改良がされたり、S3 ViRGE が Windows 98 で 256 色モードが動作するところまで到達しています。

このコーナーではここまでですが、2ヶ月分の変更点については whatsnew.txt で確認できます。また、ダウンロードページからソースコードと 64bit Windows バイナリパッケージもダウンロードできます。

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