オフィシャル MAME 0.244 が出ています。サイトによりますと...
MAME 0.244 では前のリリースからわずか1ヶ月しか経ってないのが信じられなほど、エキサイティングな更新がたくさん行われています。Apple II のソフトリストに追加されたディスクは1本だけですが、それには物理的に破損したメディアからの手作業ででのデータ修復などとても魅力的な裏話があります。今月は Zilog Z80 CPU が少しオーバーホールされ、ZX Spctrum ファミリでさらに正確なメモリアクセスタイミングを実現しています。これにより、ビジュアルエフェクトやその他の不具合が多数修正されました。あと、HP 9000/300 シリーズコンピュータで必要なフロッピーディスクイメージフォーマットが実装され、ソフトリストからフロッピーのマウントが可能です。
今月は、1970年代後半にさかのぼる、JPM 製の初期 CPU ベーススロットマシンドライバがほぼ完全書き直しされています。4本のゲームが、内部アートワークは最小限であるもののプレイ可能です。次に、Zilec Vortex のカラービデオ出力が実装されました。ただし、まだ興奮するのは早すぎで、ビデオメモリなしでカラフルなグラフィックを生成する試みは技術的には面白いのですが、結果はかなり芳しくなく、これといった改善はみられません。
アーケード関係のエミュレーションでは以下のような改良がありました。
● 「バブルトラブル」のスコア表示とジオラマ操作出力が実装(「ゴーリー!ゴースト」のアートワークの更新も必要です)
● 「スラップファイト / Alcon」のレイヤーオフセットが修正。オリジナルセットのカクテルモードが動作可能
● 「スーパーストリートファイターII: ザ・トーナメントバトル」のコミュニケーションボードをサポート。8人対戦のトーナメントモードが実際に動作可能
SDLビルド(Linux と macOS デフォルト)で、ゲームコントローラの再接続を検出可能。SDL 自体の制限のため、MAME 側で似たコントローラを取り間違えたり、複数のコントローラを同時に切断すると問題が起こる可能性があるので注意してください。64ビットの Windows ビルドで MIDI 入出力を使用するときの問題も修正されているはずです。
この他の問題については whatsnew.txt ファイルをチェック、ソースと 64-bit Windows バイナリパッケージはダウンロードページで入手可能です。