2021年のニュースアーカイブ(21件)(1/1 ページ)

MAME 0.239出た

オフィシャルMAME 0.239が出ました。いつもどおりリリースのお知らせは以下の通り。今月は長年あった、コナミ系のサウンドテンポ問題など修正がかなりはいっています
今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。皆様良いお年をお迎え下さい。

2021年がMAMEのリリースなしで終わると思っていたでしょうか?新年を迎えるのにちょうどよいタイミングでMAME 0.239の登場です。このリリースには、ヤマハFMシンセチップを使用したゲームでの、微妙なものからそうでないものまで、音のタイミング問題修正が多く含まれています。さらに、Gaelco製ゲームのフレームレートを厳しいプロテクトチェックを満たすように調整、「Thunder Hoop」のコンティニュー時のクラッシュと「Squash」のグラフィックの問題が修正されました。Philips CD-iエミュレーションも大幅アップデートされ、かなり数のゲーム体験が大幅に改良されました。今月は任天堂ファミコンディスクシステムのエミュレーションも改善されています。

このリリースでは、「ゲーム&ウォッチ エッグ」プログラムのソ連製スキン修正、最新の Apple II の吸い出しとクラック、Commodore 64カセットの追加バッチ、さらにNESとファミコンの謎カセットも来ています。Elektronika製ハンドヘルドゲームの作業で忙しいMilan Galcik氏も、UIのスロバキア語翻訳を完了し、放置されていたチェコ語翻訳も更新しています。また、VTech LaserとFranklin ACEのユニークな機能をサポートされ、Apple IIgsのパフォーマンスが向上されました。

もちろん、ここでは説明しきれない内容がたくさんあるので、whatsnew.txtファイルですべてを確認しましょう。ダウンロードページからソースと64-bit Windows 版バイナリパッケージを入手することもできます。

コナミゲームのサウンドテンポ問題修正

アーロンさんの Tweet より。

長年あったバグで、コナミタイトル(沙羅曼蛇スーパー魂斗羅TMNTなど)でBGMテンポが実機より遅い問題がついに解決されました。アーロン氏の開発力の強さ。

MAME 0.238出た

オフィシャルMAME 0.238が出ています。今月は早めです。

今なんの時かわかります?そう、11月のMAME 0.238 リリースの時間です。 何年も待ちに待った日本ゲーム製のレアなスペースシューティング「モンスターゼロ」がプレイできるようになっています。タイトルの通り、ゲームには三頭身の宇宙ドラゴンは出てきません。あとは、ゲームウォッチの「エッグ」や「ミッキーマウス」のプログラムで作られた、Elektronika製のハンドヘルドゲーム「Fowling」と「Monkey Goalkeeper」がサポートされています。

今月はMAMEのUIとデバッガにも変更があります。まず、ゲームコントローラを接続しないでMAMEを実行したとき、入力設定をあまりリセットしないようにしています。アナログ入力では、設定オプションを拡張していて、長いこと放置されていた入力設定のドキュメントを追加しました。タイムコードのログ機能(プレイ動画を作る人が使用します)がプラグインに移行し、デバッガのメモリビューが8進数のデータ表示、8進数または10進数でのアドレス表示に対応しました。

IGS Tap-tap Mat、バンダイファミリートレーナー、バンダイパワーパッド、バンダイハイパーショット、コナミドレミッコピアノキーボード、コナミエキサイティングボクシングエアバッグなど、今月はファミコンコントローラが追加や修正されています。さらに、周辺機器のサポートでは、Acorn Archimedes ドライバで、ポジュール拡張、Econet モジュールスロット、シリアル/パラレルポート、拡張ROM ソケットに対応しています。

MAME 0.237出た

オフィシャルMAME0.237が真夜中にリリースされました。【更新】 What's New 日本語訳はこちら

皆さんお待ちかねの MAME 0.237 は本日リリースされました。もうお知らせ済みの UI やデバッガへの更新のほか、同梱のプラグインにも一部更新があります。

  • 完全に新しい入力マクロプラグイン。
  • データプラグインでは、日本語の command.dat ファイルのテキストを表示可能
  • ハイスコアサポートプラグインで、設定とデータ保存場所を変更。.hi ファイルを hi フォルダからプラグインデータ(ホームパス)フォルダに移動する必要があります。
  • オートファイアプラグインの設定フォーマットが変更されました。残念ながら、ボタンの再設定が必要です。

今月追加されたおもしろマシンには、メキシコ製TRS-80カラーコンピュータのクローン、Tronica Thunder Ball(Space Rescueの海テーマなリスキン版)、「ペンゴ」の幅広く出回った海賊版のベースとなったオリジナル版、「Laser 128」(Apple IIクローン)、「ストリートファイターゼロ2アルファ」アジア版の少し古い版などがあります。

マルチメモリーコントローラーのマスターであるkmg氏は、NES/ファミコンとクローンカセットの互換性を拡張するため引き続き絶好調。今月のハイライトは以下の通りです:

  • 鉄道経営シミュレーションゲーム「A列車で行こう」
  • Ancientから最近リリースされたNES/ファミコンゲーム「みんなでまもって騎士」。1995に最後のライセンスタイトルが出て20年以上経ってもNESの開発は続いています。
  • 韓国のエデュテインメントゲーム「Brilliant Com(영재컴)」を2本。
  • ジェームズ・キャメロン監督の人気映画からインスパイアされたと思われるマルチカセット「Titenic」。
  • Kart Fighter – ストリートファイターIIの非ライセンスNES版エンジンを使用、スーパーマリオカートのキャラをパクり、スマブラのプロモーションのような仕上がりとなっています。
  • 有名なお手軽マリオテーマハック7 Grand Dad。

今月はAmigaソフトの互換性向上、NEC PC-6001ファミリー用カセットのソフトリスト追加、Commodore 64のカセットテープがさらに追加されています。Apple IIのクラック「fake E7」については、ディスクに書き出してオリジナルのハードウェアで使うと、動作しない問題が確認されました。これはMAMEでの使用を妨げるものではありませんが、この問題を修正したディスクイメージをソフトウェアリストに追加しました。また、100本以上のApple IIgsのクラック版も追加されています。

今月のエキサイティングな開発内容の詳細については、whatsnew.txtファイルをみてください。また、ダウンロードページからソースと64ビット Windows バイナリパッケージも入手可能です。

Retrofire (build 265)でソフトウェアリストをテストサポート

拙作フロントエンドで、ソフトウェアリストを暫定テストサポートしました。

利用するにはゲームリスト更新時に「ソフトリストも読み込む」にチェックをつけてください。
メインメニューの[表示]から[ソフトウェアリストを表示]するとウインドウが出てきます。

現段階ではまだテスト実装です。突然落ちたり、うまく動作しないかもしれません。ソフトウェアのROM存在チェック機能はありません。また、MAME自体の都合でソフトウェアリストからは起動できないものもあります。
なにか気づいたことがありましたら掲示板にお知らせいただけると助かります。

【10/10 更新】 検索文字列を指定時、ヒットがないと検索窓が編集できなくなるのを修正。ビルド番号はそのまま。
【10/11 更新】 ソフトリストの選択履歴を16個保持して、システム切り替え時に該当するものがあれば優先表示。ビルド番号そのまま。

MAME 0.236出た

オフィシャル MAME 0.236 がリリースされました。 【10/3更新】 What's New日本語訳追加。KaleたんのPC-98系更新、Aaronたんその他に方による音割れ対策、中華NESカセットの修正などが目立ちます。

オフィシャルページのお知らせによると...

今日のビッグイベント、MAME 0.236 をエンジョイしよう!残念なことに、今月はクライブシンクレア氏が亡くなられました。シンクレア氏は誰よりもコンピュータを一般の人々に普及させたといえます。今回のリリースでも、MAME の ZX Spectrum ソフトウェアリストが少し更新されました。

プロテクト用マイコンを吸い出して保存する活動は、今も順調に進んでいて、今月も「獣王記」と「ワンダープラネット」のものが追加されています。また、「ワンダープラネット」と「スペースハリアー」のプロテクトシミュレーションが削除されました。これは、推測で書かれた処理の削除によるエミュレーション精度の向上、オールド基板のメンテナンスや修理の手助け、MAMEコードの簡素化などができるため、複数のメリットがあるとても大切な作業と言えます。

MAME の NEC PC-8001 がフロッピーディスクに対応しました。PC-8001 と PC-8801 のソフトウェアリストが一致するように再編成され、Neo Kobe コレクションのアイテムが大量に追加されています。また、MAME は NES/Famicom カセットのカバー率も引き続きアップさせていて、中華 RPG、中華対戦ゲーム海賊版、中華マルチゲームの海賊版カセットなど、かなりの数がプレイ可能になっています。品質不安定なソフトのパラレルワールドでもう一つの世界線を体験するのも悪くないですね。さらに、サターンエミュレーションも改善されていて、以前起動しなかったゲームが今月はプレイ可能になっています。

みなさんの予想通り、FMタウンズ、PC-98、V.Smile のソフトリストも更新されています。スーファミとゲームボーイのソフトリストには、最近吸い出されたプロトタイプが追加。「The SpongeBob SquarePants Jellyfish Dodge」の吸い出しと動作対応、韓国版の「卒業証書」は「졸업증명서(卒業証明書)」という名前の模様。さらに「Killer Instinct 2」アップグレードキットに含まれる IDE プロテクトドングルのエミュレーション対応、ANTIC ビデオチップを使った Atari 8ビットホームコンピュータの修正など、嬉しいサプライズもありました。

エキゾチックな嗜好をお持ちの方のために、最古の動作可能ソフトウェアリストが追加されました。MIT TX-0システム用で、「Munching Squares」と「Punchy」というソフトです。また、DEC VAX アーキテクチャ用の逆アセンブラも新規追加されています。その他には、同系列のキーボードやデバイスファミリ用に、重複したROMセットが増殖するのを減らすことができるようになっています。

もちろん、これ以外にもたくさんのことがあるので whatsnew.txt ファイルで確認しましょう。ソースと64ビット Windows バイナリパッケージはダウンロードページからゲットできます。

CPS-A-01チップ解析

CPS2 リバースエンジニアリングプロジェクトの Loïc Petit さんが、CPS1とCPS2でグラフィック処理をメインに行う CPS-A-01 (DL-0311) チップの回路解析結果をリリースされています。このチップには、

  • スプライトの RAM 内における定義の仕方
  • 色の定義の仕方
  • タイルマップのレイアウト方法
  • 星空の描画

や、その他 VRAM の動作などが含まれており、「CPS1の解析は完了したと考えられる」としています。

回路図は https://petitl.fr/cps2/DL-0311/ , ドキュメントは https://gitlab.com/loic.petit/cps2-reverse/-/tree/master/DLs/DL-0311/ で見ることができます。

MAME 0.235出た

オフィシャル MAME 0.235 がリリースされました。 今回のリリース告知は短めです。

【更新】 What's New 日本語訳はこちらから

MAME 0.235 には何があるのかな?まずは、失われていた「ラフレシア」の暗号化なし版の再登場で長い物語にようやく終止符が打たれたよ。「パズルボブル」の北アメリカ初期版「Bubble Buster」純正版の発掘や、Tecfri製の「Sauro」プロトタイプ版で「Sea Wolf」というタイトルも吸い出されているぞ。このリリースには、BGFX の更新や、長年問題だった YUV デコーディングの修正がされていて、レーザーディスクゲームが BGFX シェーダでプレイできるようになっているのだ。

コナミ Viper システムのエミュレーションでは、Windy Fairyさんによってサウンドがサポートされたり、NES/ファミコン用の非ライセンスマルチゲームカセットが相当数プレイできるようになっているぞ。あとはいつものように、Apple II、FMタウンズ、PC-98 のソフトリストも最新吸い出しで更新されているよ。

その他のアップデートは whatsnew.txt ファイルで確認、ソースと64ビット Windows バイナリパッケージはダウンロードページからゲットしよう。

Retrofire オンライン更新で不具合がある場合は

さきほど Retrofire のオンライン更新用ファイルをアップしたのですが、BOM無しファイルを上げていたためそのとき同期した場合は不具合がでているかもしれません。その場合は、お手数ですが、一旦オンライン更新されたファイルを削除してダウンロードしなおしてみてください。現在上がっているファイルは不具合修正済みです。

MAME 0.234出た

オフィシャル MAME 0.234 がリリースされました。【7/30 更新】 What's New 日本語訳はこちら

公式サイトのリリース文は以下の通り。

やあみんな!忙しい4週間を経て、MAME 0.234の登場です! 新たに対応したのは、「ランナウェイ」(サン電子製のセガヘッドオンのライセンス版)、コナミの「マジカルツインビー」(ツインビーヤッホー!の欧州版)、Tronica製の液晶ハンドヘルドの「Spider」(スペースミッションと同じプログラムだが、アートワークが異なる)などです。先月追加されたものですが、「VS麻雀トライアングル」が動作可能になっています。この麻雀ゲームは、一人プレイの同時進行や、二人プレイをサポートした初期の珍しいもので、この形式は10年後、彩京の「対戦ホットギミック」によって普及しました。

今月の3Dアーケードゲームの改善点は、3dfx Voodoo Graphicsのエミュレーションの書き直しにより、多くのケースで大幅なパフォーマンスの向上を実現したことと、コナミのZR017および「GTIクラブ」ハードウェアの開発を継続したことの2点です。3Dグラフィックスとは直接関係ありませんが、富士通のTGP DSPのバグフィックスにより、「モーターレイド」がよりプレイしやすくなっています。2Dのアーケードゲームも忘れてはいません。ナムコのレースゲームでは、スプライトの欠落や位置の誤りに関する修正が再度行われています。また、データイーストの「チャンバラ」では足りないスプライトが描画されるようになりました。

家庭用システムでは、みんなの友人のkmgさんがNES/Famicomの海賊版カートリッジのサポートを一生懸命追加、Brian JohnsonさんがEpson QX-10のビデオ問題を修正しています。Kelvin SherlockさんはLANceGSカードをサポート、Apple IIユーザーがネットワークを選択できるようになっています。

これまでの経緯については whatsnew.txt ファイルに記載されており、ソースと64ビットWindowsバイナリパッケージはダウンロードページから入手できます。

MAME 0.233出た

オフィシャル MAME 0.233 がリリースされました。公式サイトのリリース文は以下の通り。【更新】 What's New 日本語訳です。

MAME 0.233 の準備はいいかな? 修正いっぱい、プルリクマージいっぱい、端から端まで開発中、今年真ん中のリリースもビッグなんだよ! まずは今月の珍マシーンたちは、「JAKKS Pacific TV Game」のプロトタイプ版、ナムコ「アルマジロレーシング」の微妙な英語版、そして、Tronica 製の「Space Mission」という液晶ハンドヘルドだ。

Apple IIgs と Macintosh のエミュレーションが最近一気に出来てきたの合わせて、ソフトリストアイテムもかなり充実してきたのだ。さらには、Colour Genie コレクション、MicroBee の大量のフロッピー吸い出しなんかも収穫といえるね。Mattel Juice Box のカセットも吸い出しされたんだけど、毎秒6フレームの貧弱ビデオにはオドロキなんだよ。

大幅改善されたシステムといえば、Atari Portfolie、Tandy MC-10、Tandy VISがあるよ。あと、Carlさんが日本のホームコンピュータの作業を継続中、Ville Linde さんが今月は復活してて、コナミホーネットプラットフォームを一気にアップデートしてくれたのだ。「Juno First」「The Tin Star」「The Empire Strickes Back」でも全部のバグが解消、ヤマハ FM 音源の書き直しで起きていた不具合も全部修正されたようだね。さらに、David Haywood たんは「ファイナルラップ3」「ガッタンゴットン」「エイリアンストーム」などの海賊版に注目してるみたいだ。

このリリースでは、Super A'Can コンソールのサウンドが暫定サポート。また、サウンドといえば、ヤマハ製シンセが動作可能に昇格しているのだ。そして、MAMEがついに MIDI 入力を持つマシンで標準 MIDI ファイルの再生ができるようになったぞ。

ユーザビリティの改善については、中国語、ギリシャ語の翻訳更新、スロットデバイスの設定改良、内蔵インタフェースの修正などが行われている。また、ARM/AArch64 ベースの Linux システムで、 SVG や Windows DIB (BMP) 画像を使うアートワークの不具合が起きていたのも修正されたのだ。

いつもながら、もっと詳しい内容は whatsnew.txt file を見てほしい。64ビットの WIndows バイナリパッケージは ダウンロードのページからゲットしよう。

MAMETesters のログイン不具合について

Testersですが、ログインをしようとすると「お前のIPは受け付けられないんじゃボケ」のようなメッセージが出ることがありますが、何回かログインを試行すると正しくログインできることが確認されています。

原因はサーバー屋(XREA)が6月8日に導入したセキュリティ対策なのですが、オプトアウトしてもまだ発生しています。現在対処法について問い合わせ中です。

【6/28更新】不具合は修正された模様です。

MAME 0.232出た

オフィシャル MAME 0.232 がリリースされました。公式サイトのリリース文です。【更新】 What's New 日本語訳はこちら

MAME 0.232 の時間なんだけど、サプライズを用意したよ!ユニバーサルの激レアゲーム「ミセス・ダイナマイト」 がついに見つかったんだ。これは爆弾を設置して敵を倒すタイプのゲームの初期型で、ユニバーサルらしいキュートなキャラデザインやカットシーンが特徴になってるよ。 「ミセス・ダイナマイト」 はロケーションテストの成績が良くなくて、一般にはリリースされなかったと言われていて、今回吸い出されたバージョンはフライヤーとグラフィックが異なっているようだ。これ以外にも、「ドカベン2」や「スパイナルブレーカーズ」のプロトタイプ版も追加されているぞ。

今月の大幅改良といえばナムコ製レーシングゲームだ。「ファイルラップ」はシステムIIのゲームとはスプライトチップの実装方法が微妙に違っていて、これがタイトル画面の表示不具合の原因だったのだ。他にも「ファイナルラップ」「鈴鹿8アワーズ」「フォートラックス」で、C140サウンドチップの再生ステータスレジスタがエミュレートされてなかったためにエンジンサウンドに問題があったのも修正されているぞ。実機の動画に合わせて、道路のレイヤーの水平位置も調整されたのだ。

PC-98「魔導物語」の μPD7220 の問題、PC-98 の 1ビット DAC サウンドの不足、FM TOWNS の「あすか120%スペシャル BURNING Fest」のスプライトの不具合、シャープ X68000 の背景バグなど、これまで動作不可だった日本の PC ゲームがかなり動作するようになったぞ。Mac のメディアサポートも改善が続いていて、CD-ROM ドライブが動作サポート拡大、高密度フロッピードライブの修正も行われたのだ。V.Smile Smart Keyboard が US、フランス、ドイツの各バージョンでサポートもされている。それから、Tim Lindner氏が Tandy CoCo 3 エミュレーションにずっと残っているバグを直し続けてくれているよ。

ソフトウェアリストには、台湾製のゲームギアカセット、マスターシステムのプロトタイプ、オーストラリア製の MicroBee シリーズ用のソフトいっぱい、Acorn BBC Micro 用のアドオン ROM が大量に追加された。また、最新の Apple II のフロッピーやクラック、FM TOWNS のフロッピーや CD、PC のフロッピーなども来ているよ。

今月の開発状況は whatsnew.txt ファイルをチェックしてほしい。ソースコードと 64 ビット版ウインドウズ用バイナリはダウンロードページからゲットしよう。

MAME 0.231出た

オフィシャル MAME 0.231 がリリースされました。【更新】 What's New 日本語訳はこちら

ひとまず、公式サイトのリリース文章によりますと、

4月のリリース、MAME 0.231がでたよ!ヤマハ製 FM 音源では OPL ファミリー(YM2413、YM3526、YM3812、YMF262、Y8950)の書き換えが進んだのだ。前のリリースでいろいろ起きていた問題もほとんど修正されてるけど、もしこれらのチップを使っているシステムで気づいたらことがあればぜひ教えてほしい。今月は、70年代後半に発売された、サン電子の激レアゲーム「ワープ1」が追加されたぞ。 このゲームは初期の後方視点タイプ宇宙シューティングの一本といえるね。

「魂斗羅」はエミュレート当初から 3D ステージが簡単すぎだったんだけど、原因はコナミが VRC & DMP と呼ぶ Konami 007452 チップの動作だったんだ。VRC は Virtual ROM Controller の略で、ROM バンク制御器であることがわかっていたけど、DMP の部分はナゾに包まれいて、ある種のプロテクト機能ではと思われてきたものだ。これが今回、furrtekさんによってある種の除算・乗算プロセッサであり、6809 ファミリーのデュアル CPU 搭載ゲームではとても使えないくらい遅い16ビット演算を行うものだと突き止められたよ。良いニュースはゲームの動作が正しくなったこと、悪いニュースはゲームが難しくなってもっとやられてしまうことかな。

David “Haze” Haywood 氏も、これまで正しく動いていなかったゲームの修正を行っているぞ。まずは SNK の「ビーストバスターズ」と「メカナイズドアタック」のグラフィックプライオリティの修正、セイブ開発の「ショットライダー」のタイミング改善、ミッチェルの「ファンキージェット」のレイヤーオフセット修正、プロテクトされたアルゼンチン製のメガドライブ海賊版を2本サポートなどだ。最近、David氏は MAME のゲームセッションをストリームしていて、日陰なゲームをよくハイライトしているのだ。これまでのストリームは YouTube のチャンネルで見ることができる。それから、大忙しだったのが sasuke 氏で、ニチブツの 1412M2 DAC の再生レートとタイマー周期の計算を改良。「マイティガイ」のサウンドで改善が特にわかりやすい。他にはタイトーの「サイクルマー坊」をプレイ可能にしているぞ。

ここではとりあえずこれくらいだけど、すべての追加項目、バグ修正、改善などは whatsnew.txt ファイル を確認してほしい。64ビットの Winodws バイナリパッケージとソースはいつもどおりダウンロードページからゲットしよう。

で、今回アーロンさんの FM 音源がさらに進んでいます。What's New で一箇所にまとまっているので一度みてみると面白いかもです。

あと、エンパイアシティ1931のBGMと効果音の音程について、うちのサイトからかなり昔に報告したものが一応解決してます(バグレポートはこちら)。一応といったのは、実際にはハックによる解決で、プログラム的にはプリスケーラの指定はどこにもみつからなくて、ドライバの初期化時に無理やり変更してます。

これは、「YM2203の音程が1.5MHzのクロック周波数では低すぎる、4.5MHzじゃないと正しくない」、というものなんですが、基板構成的に1.5MHzしかないので、いままでは無理やり 4.5MHz が指定されていました。でもこれだとPSGが高すぎます。

実はYM2203 にはプリスケーラ(分周)設定があって FM 用入力クロックに対し1/6(デフォルト)、1/3、1/2が使えます。 PSG も考えると1.5MHz * 1/2 が正解なのですが、どのようにこの設定が変更されているのかが長年の謎となっています。なにか情報などあれば開発チームがたいへん喜ぶと思います。

Haze の魂斗羅修正など

Haze の最新 MAME ライブ配信で、魂斗羅に 20年以上あったバグが修正されたことが伝えられています。このバグは 3D ステージで手前に転がってくるコロコロが右に寄って避ける必要がなかったというものです。GitHub のプルリクはこちら

サーバ移転完了

長年使っていた XREA サーバですが、最近負荷が異常に高くサイトの反応も悪くなっていたため、コアサーバー v2 に移転しました。いまのところは速いです。なお、旧掲示板が動かなくなったのでこのまま削除予定です。

MAME 0.230出た

サーバの反応が遅くてご迷惑をおかけしています。いま XREA からサーバの引っ越しを検討中です。
オフィシャル MAME 0.230 がリリースされました。

【4/1更新】 What's New 日本語訳はこちら。 下にもある YM 系 FM 音源チップの更新ですが、ライセンスが GPL から BSD に変更されたことが大変大きいです。今後、アーロンなコアの FM 音源を使ったモノが色々出てくるかもしれません。

オフィシャルページのいつものアレなリリース文によりますと...

シートベルトを締めて MAME 0.230 に備えるんだ!今月は大きな変更点があるんだけど、その前にいつものルーチンな追加項目からいこう。まずは、ハズブロ社の人気ボードゲームをアレンジしたテレビゲーム、「ドーラといっしょに大冒険」をテーマにした VTech システムのタイトルなどがサポートされたこと。あとは、Mattel 社や Invicta 社の電子玩具や携帯型 LED ゲームがエミュレート。さらには、Apple II のソフトリストに今月は大きな更新が入っていて、MECC からの教育用ソフトが大量にクリーンクラックされているのだ。

もしキミが開発をフォローしているなら、新しい YAMAHA OPM/OPN (YM2151, YM2203, YM2608, YM2610, YM2610B, YM2612, YM3438) コアに興奮すること請け合いだ。 今回の更新で、特にセガ社やデータイーストなどで、細かいものからそうじゃない問題まで相当修正されているんだ。 Windy Fairy さんと Jennifer Taylor さんは、コナミのリズム系ゲームの改善を続けていて、「ビートマニアIIDX」「ビートマニアIII」「キーボードマニア」「パラパラパラパラダイス」がプレイ可能になっているぞ。さらには、Happy さんが Hyper Neo Geo 64 の表示系をさらに改善してくれたようだ。

Apple IIgs と 68k Mac ドライバでも今月は改善点が多くて、大量のマシンが動作可能に昇格しただけでなく、Apple 3.5" フロッピーでも、ADB GLU マイクロコントローラのシミュレーションによって、IIgs のコントロールパネルが使えるようになるなど革命的な改良がされているぞ。コンソールの方では、メガドライブゲームでの EEPROM セーブ処理が修正されたのだ。

これらはもちろん全てじゃなくて、追加項目やバグ修正、その他の改良点については whatsnew.txt ファイルをみて欲しい。64ビット版の Windows バイナリパッケージを ダウンロードページ からゲットしてプレイをはじめよう!

MAME 0.229出た

オフィシャル MAME 0.229 がリリースされています。1ヶ月が早すぎます。

【3/1更新】 What's New の日本語訳はこちら

オフィシャルページによりますと、

イベント満載の一ヶ月だったけど、今回も MAME 0.229 のリリースで締めくくろう。すぐ気づくかもしれないのが、64ビット版のバイナリから"64"の文字が無くなったことだろうね。よくわからない場合は、ウィンドウタイトルの最後の部分にあるデータモデルでわかるだろう。

今月はアルゼンチン製の幻ゲームがついに MAME に登場している。「ミズ・パックマン」をハックして2人同時プレイできるように改造したもので、その名も「ミズ・パックマンツイン」だ。他にも、Midway 製の未リリースなゲーム「Power Up Baseball」もなかなかレアで、野球版のNBA Jamといったところだ。プロトタイプといえば、「Wayne Gretzky’s 3D Hockey Fatality Edition」もサポートされているぞ。

JAKKS Pacific 製のお子様向けテレビゲーム、Sharp Cookie シリーズが吸い出されてエミュレートされた。ドーラといっしょに大冒険、スクービー・ドゥー、スパイダーマン、きかんしゃトーマスなどの人気キャラをフィーチャリングしているものだ。少しさかのぼった話では、Mattel 社の Basketball、Hockey、Soccer、電子玩具のTagがサポートされている。ロシアからはElektronika Autoslalom が(愛を込めて)追加された。JPM IMPACT 製のスロットマシンも大量に動作可能になり、内部レイアウトを使ったアートワークエンジンの新機能を使うように更新されている。

Win32 と Qt デバッガ周りでは、表示中のテキストをクリップボードにコピーするオプションのあるコンテキストメニューがデバッガビューに追加された。ビューが下にスクロールしたときの動作の改善や、メモリビューで右クリックしたときのクラッシュも修正されている。cgwg さんからさらにシェーダーの更新が来ていて、人気のある crt-geom と crt-geom-deluxe エフェクトの見た目がアップしたぞ。他には、NEC/Renesas の V850 ファミリーが unidasm サポートされたのだ。

このコーナーでは今回はこんなところだけど、 whatsnew.txt ファイルにはソフトウェアリストの更新、新しく吸い出された海賊版、バグ修正、など改良点が満載だ。いつものように、64ビット版のウインドウズバイナリとソースコードはダウンロードページからゲットしよう。

FOSDEM'21 で MAME

現在のMAME長、Vas Crabb (cuavas) さんが、FESDEM '21 (Free and Open source Software Developers' European Meeting) でプレゼンされております。内容としては技術的なものより、今の MAME の立ち位置をまとめた感じです。

カプコンアーケードスタジアム

MAME 0.228出た

2021年最初のリリース 0.228 が出ました。 【2/3更新】 What's new-J はこちら

【2/17更新】 掲示板でTOMさんによると、「なめんなよ」は作者に正式に許可を得ているとのことです。

オフィシャルページによりますと、

もう1か月経った?まあ今日 MAME 0.228 が準備できたということはそういうことなんだろうね。今月は超レアなアーケードゲームが2本サポートされているのだ。1本目は「なめんなよ」。これは上から見るタイプの障害コースゲームなんだけど、津田覚氏のなめねこキャラを無断で使っているもの。そして2本目は「ゲッタウェイ」。ユニバーサル製のオーバーヘッドビューレースゲームで、「世界初16ビットマイコン搭載ゲーム」と銘打っていたものだ。ユニバーサルはこの後「ミスターDo!」の人気キャラクタを作ることになる。エミュレーションはまだ予備段階で、ゲームはプレイ可能なものの表示系の問題があったり、サウンドが未対応なので注意してほしい。

その他のアーケード系エミュレーションのニュースも見ていこう。まずは、コナミシステム 573 基板で動作するビーマニ系リズムゲームで起きていた大量の問題が修正。また、David Haywood(Hazeたん)氏の粘着的努力のおかげで、JPM 製のスロットマシンが幅広く動作可能になっている。これらのマシンで NCD X11 端末と同じ Brooktree RAMDAC や、MAMEでエミュレート済みのシステムで使われている Motorola DUART を採用しているのが興味深いのだ。そして最後に、Zaccaria の「Cat and Mouse」で、タイプ01プログラムがついに完全に吸い出されたことで、ついにこの謎ゲーの両バージョンがプレイできるようになったことが上げられる。

携帯ゲーム機では、ワンダースワンとワンダースワンカラーがオーバーホールされたり、ゲームギア用の「X-Terminator」がサポートされた。他には、バンダイ RX-78 のカセット吸い出し、エミュレーションの多くの面を発揮して欠点の修正もされている。また、Apple のフロッピードライブコントローラでも進捗があり、SuperDriver の HD フロッピードライブ、そして将来的には HD20 外部ハードディスクをサポートする目処がついたようだ。

cgwg さんからの新 LCD シェーダ、FMタウンズのソフト吸い出し最新版、最近おきた不具合の修正、コードのモダン化など、今回もたくさんのことがあったから、ぜひ whatsnew.txt ファイルで全てをチェックして欲しい。ソースコードと64ビット Windows 版バイナリパックは ダウンロードページから入手だ。

だそうです。なお、今回は What's new などの訳は遅れます。