Nicola氏のCPS2解説つづきです:
この暗号解析は全く進展がありません。これまで説明してきたことは、もう1年以上前からわかっていることで、それ以来突破口が開けてないのです。もしかしたら、オープンにもっと多くの人が議論し合えば、貴重なフィードバックが得られるかもと思っています。
CPS2の暗号をハードウェア側以外からアタックしようとうする人はいないようです。個人的には、アルゴリズムの情報をさらに集めるにはハードから攻める以外にないと思っています。
ここまで説明してきた特徴は、キーの値がなんであっても常に成り立つものです。ですから、これがアルゴリズムそのものの特徴であり、ハードウェアに決めうちされたものと言えます。たとえば、カスタムCPUから抽出可能で、固定のsubstitution用のボックスがあるのはほぼ間違いありません。
CPUを解析してアルゴリズムを再構成すれば、キーの値にかかわらず既知の特性にマッチするかテストできます。これが一致しなければ、そのアルゴリズムは間違っています。一旦、適合するアルゴリズムが見つかってしまえば、キーの検索を始められるでしょう。