ゲーセン裏話 第一話

この私、その昔ゲーセン店員のアルバイトをやっておりました。それだけにMAMEへの思いもことのほか強いのかもしれませんが、タダゲーやりまくりのあの甘い日々を振り返ってみたいと思います。

何しろ暇な店だった

 バーチャファイター2全盛の頃といえば皆さん大体想像がつくと思います。その店はひなびた田舎の駅前にひっそりとありました。東京などの大都会とは違って、駅を利用する人といったら高校生とじいさんばあさんくらいですから、「駅前=栄える」といったA列車的な法則は全く当てはまりません。客層はというと学校帰りの高校生と疲れたおやじ、田舎ヤンキー、壊れた人がメインで、女っ気がほとんどありませんでした。そんなことで、一応某メーカー(バレバレ)の直営店だったのですが、回ってくる基板といったら一年くらい前の型落ちがほとんどで、よっぽどの呼び物以外は新品では入ってきませんでした。店長はもともと出張がちでほとんど店には顔を出さず夜の9時には帰ってしまい、おまけに平日夜10時をまわれば、お客ゼロなんてことも決して珍しくはありませんでした。つまりそれは何を意味するかというと、そう、パラダイスなのです。ちなみに、そんな閑古鳥鳴きまくりの店だったので今では跡形も無くなっています。ほんとさみしい限りです(ToT)

カウンターの中には

 ゲームセンターならどこにもカウンターというものがあります。両替をしたり、コインをあずけたり、動かないぞーとか言いに行くところです。もちろん私のいた店にもカウンターというものが一応あって、その中にはいろいろなグッズがあるわけです。金庫、メダル数を数える機械、筐体の説明書、体感ゲームの修理マニュアル、予備のボタンとレバー、静電気防止スプレー、馬(メダル競馬ゲーム用)、毎日のお客数の記録帳、余ったUFOキャッチャーの人形(景品用)などが置いてあります。で、その中に混じって必ずあったのがゲーメスト。もちろん店員用です。私が買っていたのではないのですが、すぐ試せるというのは本当に便利なものです(笑)。ちなみに、この系列の店では1時間おきに、男女の来客数を調べて記録張につけることになっています。もしお近くに店がある方は、店員を見てると1時間に1回、A4くらいの白い本を持って客数を数えているはずです。
 ところで、カウンターにいると近くにあるゲームの音が繰り返し聞こえてくるので本当に頭に焼き付いてしまいます。特にうるさかったのがナムコの「F/A」の「Are you ready?」と、パチンコゲームのやじさんきたさんの音でした。やじきたの音はどう聞いても「よっちゃん、ちかちゃん食べるよね」としか聞こえなかったのですが、実は「やじさん、きたさん、旅に出よう」だか何だかと言っているらしいです。

さあ今日も極めるぞ

 筐体をお持ちの人なら知っていると思いますが、マシンのコインを入れるところのカギを開けると赤いスイッチがあります。MAMEでいうと「3キー」ですね。その他F2キーもあります。さあ始めましょう。バーチャも相当やり込んだのですが、他にもいろいろマシンがありましたので、普段なら絶対金入れてやらんというようなゲームをやったものです。例えば「ばくばくアニマル」、スターウォーズの何かでかい筐体のやつ、「初代ぱずる玉」、謎のピンボール、セガのバイクものでウイリーとかして屋内コースを走るやつ、他にもあったけど忘れてしまいました。しかし大型筐体で特に楽しいのは「デイトナUSA」でした。設定でグランプリモードにすると、何と60周(くらい)のモードになります。ゴールするまで確か小一時間かかった記憶があります。もちろんピットインでもう一人の店員にチェンジ。本格的です。他の店員でドライブゲームの天才がいて、彼に負けじと励んだものです。それからデイトナにはサウンドテストで、ゲーム中のサウンドの他に、過去のセガゲームのイントロ(スペースハリアーとかファンタジーゾーンなど)が聴けて楽しかったですね。他にもいつもやるゲームは勝手に設定をEASYにしたりと、今考えたらほんとやりたい放題、リアルMAME状態でした。

というわけで、今回は第一話ということで触りです。気が向いたらまた筆をとるつもりなのでお楽しみに。

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